嫌がられない有休取得の言い方「取らせてください」はNG。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。

どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆嫌がられない有休取得の言い方

平日を挟んでの飛び石連休。有休を取得して連休を確保したい。しかし、「休ませてください」と言いだしにくいし、強引に有休取得をすると後から仕事をしにくい状態に。どう伝えたら雰囲気を悪くせず有休を取れるか?

× 有休を取らせてください

◎ みんな大丈夫なので、有休を取ります

◆誰にも迷惑をかけない状況をつくり、伝えましょう


わだかまりなく有休を取得したい。会社勤めだと、そういうときがあるみたいです。もちろん有休取得は会社員の権利ですし、会社は許可しないとマズいわけですが、嫌な顔をされつつ「休みます」と言うと、後々気まずい状況になることもありますよね。

では、どう伝えれば気持ちよく有休を取得できるのか?

まず普通に考えて、いきなり上司に「有休を取りたいです」と言ったら、上司が「そんないきなり言われても……」と思われてしまうのも想像できます。

でも、有休を取っても誰にも迷惑をかけない状況ならどうか? つまり、なるべく周りに迷惑をかけないように有休の取得を伝えることができれば、わだかまりもないわけですよね。

そこで有休申請前に仕事関係の人に根回しをして、休んでも大丈夫な状況を先回りしてつくる。そして「みんな大丈夫みたいなので有休を取ります」と伝えます。こう言えば上長も反論しづらいし、会社の規定などの問題がなければ有休が取れるはずです。

ただ、どうしても希望日が近ければ近いほど、有休を取りづらくなりますよね。そこで有効な策が、1年前や半年前から大型連休の時期の有休取得を予告しておく、というものです。

◆例えばゴールデンウィークの場合は…

’22年のお盆のときは祝日と土日の合間に平日がありましたが、直前になって「その平日は休ませてください」と伝えたら、上司の心証も悪くなりますよね。だったら前もって伝えておけばいいのです。

例えば、’25年のゴールデンウィークの場合、祝日と祝日に挟まれた4月30日から5月2日が平日なので、「来年の4月30日、5月1日2日は有休を取ります」と言い続ければ、部署内の人は「聞いてないよ」とは言えない空気になります。

しかも1年も前から休むことを予告しているので、作業を肩代わりする人が見つからなかったとしても、「それは管理職の不手際だよね……」と、上司の責任が明確になります。

◆「有休とって何するの?」と聞かれたら…

ちなみに法律的には、有休を取るときに理由を伝える必要はありません。なので「そんなに前もって有休とって何するの?」と聞かれても、「今から決めます!」とか言っておけば大丈夫です。

1年後だと遠すぎるなら、仕事の支障がなさそうな半年後とかでやってみるのもいいです。ということで、有休を気楽に取得するためにも、今から年末の有休宣言をしておくのがいいと思いますよ。

構成/杉原光徳(ミドルマン)

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』