狭い部屋でも暮らしを楽しむには、アイデアのあるインテリアが必要です。「たためる」「重ねられる」「多機能である」「持ち運べる」という4つの特徴別に、家具と日用品20点をピックアップ。第2回目に紹介するアイテムは、たためるチェア、〈ゲタマ〉の「MK-16 フォールディングチェア」です。

たためるインテリア
折りたたむのが惜しい、デンマークチェアの名作。

デンマークのデザイナー、モーエンス・コッホが1932年にデザインした「MK‒16 フォールディングチェア」は、フレームはオイル塗装仕上げのオーク材、アームはヌメ革、金属部は無塗装の真鍮と、たたんでおくのがもったいない美しさ。座面、背面にフレームはなくキャンバスのみ。ゆえに体にフィットする。[W500×D500×H870(SH450)mm、折りたたみ時W約90mm]各¥218,900(ゲタマ/ロイヤルファニチャーコレクション 03‒5843‒1805)

photo:Isao Hashinoki(nomadica) styling:Mari Nagasaka

&Premium No. 130 LIVE SMALL & WELL / 小さな家に暮らす。

デメリットとも受け取られがちな「小さい、狭い」という条件は、見方を変え、工夫を凝らすことで、快適な暮らしをもたらすメリットになります。例えば、コンパクトな居住空間ゆえに、必要なものをきちんと見極められるようになる。また、何がどこにあるかが明快で手に届く範囲にあるというのは、とても気持ちのよいことです。そして生活全体の見通しがよくなると、やがて暮らしや生き方までが、すっきりとしていくように思いませんか。今号は「小さな住まい」に暮らすことについて考える一冊。限られたスペースに開放感をもたらす家を建てたり、賃貸の小さな部屋を自分らしく整えたり。コンパクトな暮らしをあえて選びたくなるような、楽しくて小さな住まいの実例集です。

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