3.保育士の職場別給料ランキング
ジョブメドレーに掲載(2024年8月時点)されている求人から、職場別に月収・年収・時給相場を算出しました。
職場別の月収・年収ランキング
※「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算
職場別のデータでは、放課後等デイサービスが最も高い結果となっています。放課後等デイサービスは、障がいを持つ子どものための児童福祉施設です。個別支援計画に基づき、遊びや創作活動、自立支援訓練の実施など個々に合わせた発達支援をおこなっています。同施設では、児童指導員または保育士の配置が義務付けられており、多職種との連携やより専門的な知識・技術が求められることから、比較的高い給与設定となっていると考えられます。
職場別の時給ランキング
時給が最も高かったのは認可保育所です。続く放課後等デイサービス、認可外保育所と大きな差はみられません。
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4.公務員として働く保育士の給料
保育士として働く方法は、民間の保育施設に入職する以外にも、地方公務員として公立の保育施設で働く方法もあります。公務員保育士の給料と民間の保育士の給料を、経験年数別に比較してみましょう。
総務省|令和4年地方公務員給与実態調査より作成
公務員として働く保育士は地方公務員の一般行政職に該当し、自治体ごとに決められた給料表に基づいて給料が支払われます。
データからは、経験年数を重ねるにしたがって昇給していることがわかります。また、地方公務員は上記の月収以外にも、地域手当や扶養手当、住居手当などの諸手当が支給されるため、実際の総支給額は高くなります。
厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査より作成
公立以外の一般企業や社会福祉法人などで働く保育士の給料も、経験年数が増すにつれて上昇しています。しかし、上記金額には、扶養手当や住宅手当などの固定手当を含む金額のため、総支給額は公務員より低い可能性があります。
公務員として働く保育士は長く続ければ続けるほど昇給が見込めます。ただし、保育内容に独自性を反映しづらい、定期的な異動があることをデメリットに感じる人もいるでしょう。