画像はイメージ(Flicker/ Jun OHWADA

世界のなかでも、特に日本人は周囲の人たちへの配慮や気配りを重んじると言われています。

【動画】日本の酒の場の不思議さを語る外国人落語家

カナダ・トロント出身で日本を中心に上方落語家として活躍中の桂三輝(かつら・サンシャイン)さんは、そんな日本人の会食の際のある行為に注目しました。

外国人が不思議に思う日本の酒の場

彼のInstagramには20万人以上のフォロワーがおり、日本での面白いネタを英語で紹介しています。

桂さんは動画のはじめに、会食の際に自分の空いたグラスに自身で酒をつぐことは「一緒にいる人たちに恥をかかせる行為」だと説明しました。

メンバーのなかに、空いたグラスの人がいるという事実に誰も気が付くことができなかったからです。

例えば飲み物が瓶ビールや日本酒の徳利だった場合、私たちはまず自分で自身のグラスに注ぐ「フリ」をします。

「その時、眉を上げてアイコンタクトをするのが特徴的」と桂さん。

すると必ずと言っていいほど、周囲の人たちから「いやいやいや。注ぎます!」とオファーがきますが、そこですんなりとお願いせず、「自分でやるからいいよ」と断らなければなりません。

桂さんいわく、「自分で酒を注ぐ行為が見せかけだとバレてしまうから」。

その駆け引きが3回ほど繰り返されたのち、「やっとお願いしていいんだよ」と桂さんは言います。

この日本人特有の酒を注ぐ駆け引きに、海外の人たちからは「他国の文化やマナーを尊重するけれど、そんな演技をしなければならないなんて」「ちょっと面倒くさそう」「欧米人には考えられない」といった声が。

また「日本人はおかずが最後にほんの少しだけ残った時も、同じやり取りをするよね」「日本人は真面目で優しい人が多いから」「日本に行った時、日本人の友達がこれと全く同じことをするから不思議だった」など、様々なコメントが寄せられました。

こうして客観的に日本のマナーを指摘されると「大変だな」と感じる反面、桂さんの鋭くも見事な観察力に脱帽ですね。

出典:katsurasunshine