イヌツゲの名前の由来や花言葉


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イヌツゲは和名で、木材として利用されるツゲの木に似ていながらも、木材としての質はツゲに及ばないため、イヌツゲと呼ばれるようになったといわれます。昔は「犬」が枕詞のように用いられると、「劣る・下等」ということを表していました。

イヌツゲの花言葉は「魅惑」「強固」です。

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ツゲとイヌツゲの違い


左がツゲ、右がイヌツゲ。Kelly Tippett、manfredxy/Shutterstock.com

ツゲとイヌツゲはよく似ていますが、ツゲはツゲ科ツゲ属に、イヌツゲはモチノキ科モチノキ属に分類されています。見分けるポイントはいくつかあります。まず葉のつき方に注目すると、ツゲの葉は枝に対して左右対称につく「対生」で、イヌツゲは枝に葉が交互につく「互生」です。また、ツゲは雌雄同株で開花期は3〜4月ですが、イヌツゲは雌雄異株で開花期は6〜7月。果実にも違いがあり、ツゲの実は雄しべの3本の花柱が突き出すように残り、熟すと裂けて種子が露出します。一方、イヌツゲは球形の黒紫色の実がつき、熟しても実が裂けることはなく、種子は見えません。