胃の調子を整えて、念願のケバブサンド。
今度は胃の調子を整えて、再訪した。念願のケバブサンドは、力強くも清らかで、とてもスマートな味だった。大雑把なところのない、全ての要素にきちんと手をかけている味。
本誌で紹介したケバブサンド。巻く前はなかなかのボリュームに見えたが、巻き込むと、とてもコンパクト。
こちらは、ケバブサンドを巻く前の状態。
そもそも、ケバブサンドを食べるにはいつもちょっとした勇気がいる。なぜって、たいていボリューム満点だし、肉が盛りだくさんで、元気じゃないとそのワイルドさに負けてしまう。でもこれからは、ケバブサンドの味を欲したならば、怖気付くことなく『メメット』に行けばいい。切っただけの生野菜はパセリのみで、水にさらして絞った赤たまねぎや、漬け白キャベツなど、ひと手間が功を奏しているのだろう、胃が受け入れやすいおいしさを作り出している。
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今回の主役は、メニューには書かれていない、日曜日限定の「ケフタ」。
メニューには書かれていないのだけど、日曜には、「kefta(ケフタ)」が作られる。仔牛と仔羊肉を合わせて作られるミートボールは、まさにハンバーグの出立ちだ。フワッとしているタイプではなく、ぎゅっと詰まっていて、すごく捏ねられている感じ。
ケフタは、サンドイッチには2つ、皿に盛る場合は3つ。
ケフタサンドは、まずラブネを塗り、赤たまねぎとパセリを散らす。
トマトソースを少し広げ、その上にケフタをのせる。巻き込みやすいように、ケフタを切り、最後にもう一度トマトソースをかけて完成。
ポイントは、はじめからサンドイッチにしやすい大きさにするのではなく、それだけで食べておいしい大きさに丸めて焼いてから、半分に切って、サンドイッチの具にすることじゃないかと思う。そして、これまたまさにハンバーグソースに見える色とコクで、なんだろう?と思ったら、トマトソースだった。トマトの味がとても濃い。材料をミキサーにかけてからじっくり煮詰めているそうだ。
皿に盛られたケフタ。気分としては手巻き寿司。
こんなふうにガレットは、肉汁を纏わせるように焼き温める
悩ましいのは、ロールサンドとして巻き込まず、ケフタを焼くのと同時に、焼き汁を纏わせながら焼いたガレットを添えて出される、皿に盛り付けるバージョンも捨て難いこと。こちらは唐辛子のピクルスも付いてくる。いずれにしても日曜限定のお楽しみ。