異臭・悪臭を放置するとどうなるのか
では、異臭や悪臭を放置するとどうなってしまうのでしょうか。
放置したときに起こるのは、以下の2つです。
健康に被害を及ぼす
異臭や悪臭の放置は、人体の健康に被害を及ぼすおそれがあります。
もちろん、どのニオイが不快に感じるのかは人それぞれです。
しかし、それほど不快に感じていなくても、アンモニア臭による食欲減退やタバコ臭による頭痛など、知らず知らずのうちに健康被害を受けてしまっているケースもあります。
異臭の原因によっては細菌やウイルスに感染してしまうおそれもあり、大変危険です。
直接体への被害がなくても、不快なニオイによって精神的に弱ってしまうことも少なくありません。
メンタル面への被害を受けることで、仕事が上手くいかなかったり、人間関係に亀裂が入ってしまったりすることにもつながります。
結果的に大きなダメージを受けることになるため、異臭・悪臭の放置には注意しなければなりません。
物件の価値が下がってしまう
将来的にマンションを売却しようと考えている場合、異臭・悪臭の放置は厳禁です。
マンションの一室を売却する場合、その部屋にどれくらいの価値があるかを見定めるため、現地調査が行われます。
現地調査で異臭・悪臭があると判断されれば、大幅な値引きを交渉される他、買い控えされてしまう可能性があります。
物件をスムーズに売却できなくなることに加え、想定していた価格で売却できなくなってしまうのです。
物件の価値を維持するためにも、異臭や悪臭に気付いた場合は、速やかに対処することが大切だと言えます。
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下水の臭いが気になる時にチェックすべきポイント
ここからは、下水臭が気になった時にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
浴室、トイレ、洗面所、洗濯機、キッチンそれぞれのチェックポイントを挙げていくので、ぜひ参考にしてみてください。
浴室で下水臭がした時
浴室の下水臭が気になる場合のチェックポイントです。
・排水トラップは機能しているか
・水はけは悪くないか
実は、古いマンションの場合、浴室に排水トラップがないことがあります。
排水トラップがないということは、ニオイに蓋をしてくれる機能がないため、下水臭を感じやすくなってしまうのです。
また、髪の毛や石けんカスを水と一緒に流す頻度が高いことから、排水管にヘドロが付着しやすいことも浴室の特徴です。
排水トラップに加え、排水管につまりがないかどうかを水はけを見て判断してみてください。
トイレで下水臭がした時
トイレの下水臭が気になる場合のチェックポイントです。
・排水トラップは機能しているか
・便器にガタつき・破損はないか
トイレの下水臭は、排水トラップが異常を起こしている時に発生しやすいです。
排水トラップが正常に機能していない場合は、トイレタンク内のオーバーフロー管が正しい位置に設置されていない可能性が高いです。
また、便器と床の間に隙間ができていないかもチェックします。
隙間がある場合は、そこから下水のニオイが漂っている可能性があります。
洗面所で下水臭がした時
洗面所の下水臭が気になる場合のチェックポイントです。
・排水パイプにズレはないか
・排水管に破損はないか
・水の流れは悪くないか
洗面台の下に収納がある場合、物を詰め込み過ぎることで排水パイプの破損やズレが生じてしまうケースが多いです。
排水パイプがズレてしまうだけでも下水臭の原因となるため、しっかりチェックしてみましょう。
水を流した時に水はけが悪ければ、排水管内に異常がある可能性があります。
洗濯機で下水臭がした時
洗濯機の下水臭が気になる場合のチェックポイントです。
・排水トラップは機能しているか
・しっかりと排水できるか
防水パンに設置されている排水トラップは、キッチンや浴室の排水トラップと比べると浅いです。
そのため、封水切れを起こしやすくなっていることから、下水臭を感じる頻度が高めです。
洗濯機を使用しない期間が1週間程度であっても封水切れが起きてしまうため、まずは封水切れをチェックしてみましょう。
キッチンで下水臭がした時
キッチンの下水臭が気になる場合のチェックポイントです。
・排水トラップは機能しているか
・排水口のゴミ受けは綺麗か
・わん型トラップはついているか
・水の流れは悪くないか
物件によってはわん型トラップが設置されていないことがあります。
わん型トラップは排水パイプをカバーする部品で、下水臭を防いでくれる効果がある重要なものです。
わん型トラップが設置されていない場合は、わん型トラップを導入しましょう。