どんな電球が快適に過ごせる?注意点は?

電球選びを間違ってしまうと、快適な空間づくりから程遠くなってしまいます。
どのような点に注意すると良いのでしょうか?
ここからは、電球の選び方と注意点についてご紹介します。

浴室の電球は密閉型器具対応

湿気がこもったり水に濡れたりする浴室では、濡れないように外にカバーがある密閉型の電球が多いです。
電球から放出された熱がこもりやすいので、カバーなどが付いている照明器具には、密閉された状態でも使用できる密閉型器具対応の電球を選びましょう。

Sマークに注目しよう

照明器具にはSマークというものがあります。
これは、一般社団法人日本照明工業会の基準に適していることを示すマークです。
Sマークがない照明器具は、ライトの放射熱がうまく行われず、器具の内部の温度が上がってしまうと電球の寿命が短くなることがあります。
照明器具や電球を安全に設置するためにも、厳しい審査に通った製品となるSマークがついた電球を使用しましょう。

総重量も確認する

シャンデリアなど多くの明かりが付いた照明器具は、多くの電球を使うため重くなりがちです。
電球の数を増やせば、その分重みも増すので耐えられないと破損する恐れがあります。
シャンデリアなどは本体だけでも重さがあるので、事前にシーリングの耐荷重を確認しておくと安全です。

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部屋に適した電球をチェックしてみよう!

電球の違いについて知ったなら、今度は部屋に適した電球を選んでみましょう。
同じ室内でも空間に適した電球はそれぞれあり、特徴を把握するとより快適な空間になります。
ここでは、各部屋に適した電球をご紹介します。

リビングなら暖色系

家族、友人などとくつろぐ空間となるリビングでは、暖色系の色が適しています。
暖色系の電球は、レストランやカフェなどでも使用されていて、暖かみのある色合いが落ち着いた空間にしてくれます。
また、暖色系がリビングなどに適しているのは、食事などを美味しく見せる効果やリラックスした雰囲気を作りやすくする効果もあるからです。
暖色系といっても、赤みの濃さには好みがあります。
ホワイトバランスが調整できる照明器具なら、好みの色合いに変更できるでしょう。
照明の明るさは色温度となるケルビン(k)で示され、数値が低いと赤みが強くなります。
照明器具や電球によっては、ボタンひとつで暖色系を変更できるものもあり、細かな設定は不要です。
賃貸物件でも適した電球の使用によって、より快適な空間になるでしょう。

寝室ならリラックス効果がある暖色系

寝室にも適した電球の色合いがあります。
それは暖色系となりますが、リビングの明るさとは少し違ってきます。
寝室は1日の疲れを癒す空間であり、すっと眠りにつける色合いであるのが理想的でしょう。
そこで、知っておきたいのが色温度についてです。
色温度とは光源が発している光の色を数値で表すもので、電球色は朝日や夕日に近い色合いになります。
落ち着いた雰囲気があり、暖かみを感じる色です。
温白色は、昼白色と電球色の間で、暖かみと明るさを演出します。
昼白色は太陽に近い爽やかさ、明るさ、活動的な雰囲気にしてくれます。
そのため、寝室では色温度と明るさを重視して選んでみましょう。
電球色は、焚き火を連想させてくる色合いで心が落ち着き、暖かさを感じさせてくれます。
リラックスしたいなら、温白色もおすすめです。

勉強するなら青系

何かに集中して取り組みたい、勉強などを真剣にしたい場合は照明の色合いを青系にしてみましょう。
部屋の照明で青系に変更できる場合もありますが、デスク照明だけ青系に変えるだけでも効果を感じられます。
白熱灯がデスク照明にある場合、大量の熱で頭周辺の温度を上げる可能性があります。
何かを記憶する際には、頭部を冷やして足を温める方が集中しやすいので照明器具も意識してみてください。
脳を活性化する色合いは青みが強い白昼色で、青系の色合いが脳を覚醒して集中力を高めてくれます。
また、青は涼しさを感じやすい色でもあり、体温、血圧、脈拍なども下がるとされています。
鎮静効果もあることから、落ち着いた雰囲気で勉強などに集中して取り組むことができる色ということです。
勉強以外にも細かな作業などをする時に、青系の明かりにすると集中力アップとなります。
部屋全体のライトの色合いを変えられない場合は、壁や天井にあるスポットライトの色や向きを変えるだけでも問題ありません。
クールでおしゃれな雰囲気にも青系は適しているでしょう。