電球をLEDにするとどうなる?

電球には、大きく分けて白熱電球とLED電球があります。
白熱電球は、ガラス製の発光管の中にフィラメントを入れて電流を流すことで発光する電球です。
安価で購入でき、温かみのある光色をしています。
電球を選ぶ際、白熱電球ではなくLED電球にするとどうなるのでしょうか?
LED電球は半導体「発光ダイオード」を使っており、電気を流すと発光する電球です。
白熱電球からLED電球に変えることで、本体が熱くなりにくくなります。
そのため、虫も電球に集まりにくいです。
また、LED電球は寿命が長いため、電球を変える手間が省けます。
1日10時間照明を付けていた場合でも、約10年使用できます。
さらに消費電力も白熱電球より低くなるため、年間の電気代を節約可能です。
蛍光灯からLED電球に変えた場合には、スイッチを付けた時のラグもなくなります。

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電球をLEDにするメリット

電球をLEDにするメリットについて、より詳しく解説していきましょう。

寿命が長いのでランニングコストがかからず交換の手間も省ける

LED電球は約40,000時間点灯すると言われており、寿命が長いのが特徴です。
白熱電球は約1,000~2,000時間が寿命で、LEDなら約20~40倍持ちます。
蛍光灯は約6,000~12,000時間が寿命で、LEDなら約3.3倍~6.6倍持ちます。
これだけ寿命が長いので、電球を都度交換する手間が省けます。
また、一度購入すればしばらく電球代もかかりません。

消費電力が少ない

LED電球の消費電力は、白熱電球の約20%、蛍光灯の約30%です。
そのため、LED電球に変えることで電気代を節約することができます。
LED電球の1時間当たりの電気料金は7Wで0.19円です。
1ヶ月に換算すると31.5円、1年で378円と非常に安価です。
LED電球なら電気代を抑えながら生活できます。

虫が近寄らない

白熱電球や蛍光灯には、虫が近寄ってしまいます。
それは、白熱電球や蛍光灯には微量な紫外線が放出されているからです。
しかし、LED電球は紫外線が出ません。
そのため、虫が近寄って来なくなるのです。
完全な虫よけになるとは言えないものの、虫が苦手な人や虫を避けたい場所にはLED電球が有効です。

衝撃に強い

白熱電球や蛍光灯にはガラス管が使われているため、振動や衝撃でガラスが割れてしまうこともあります。
しかし、LED電球にはガラス管が使われていません。
そのため、地震などの際に電球が割れる心配もほとんどないです。

環境にやさしい

蛍光灯には、水銀や鉛などの有害物質が使われています。
しかし、LED電球には有害物質が使われておらず環境にやさしいのもメリットです。
また、蛍光灯からLED電球に変えることで70%のCO2を削減できます。

ラグがない

蛍光灯は、スイッチを押してから明かりが点くまでラグがあります。
しかし、LED電球はラグがありません。
これは応答速度が100ナノ秒以下のレベルなので、ラグが発生しないのです。

照明のチラつきがない

蛍光灯は、寿命を迎えると内部の電圧が不安定になります。
それにより、電気の点滅階数が減ってチラつきが現われるようになります。
しかし、LED電球では電流を直接使うのでチラつきがありません。

電球をLEDにするデメリット

電球をLEDにするデメリットにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

電球代が白熱電球よりも高い

LED電球には半導体や多くの部品が使われているため、白熱電球よりも電球代が高くなってしまいます。
そのため、電球代が白熱電球よりも高いことが1つ目のデメリットです。
しかし、一度購入してしまえば購入・交換の手間が省けます。
イニシャルコストはかかりますが、ランニングコストはかからないので結果的にお得です。
LED電球には省エネ効果があり、節電対策にも使えるので、初期費用はすぐに回収できるでしょう。

放熱が必要

LED電球は、熱に弱いというデメリットがあります。
光にならないエネルギーを放熱する必要があり、放熱用のヒートシンクで放熱しなければなりません。
設計時点でヒートシンクに不備があった場合、電子回路の劣化が原因でLED電球まで寿命が短くなってしまうかもしれません。
しかし、これはヒートシンクに不備がなければ問題のないデメリットです。

白熱電球よりも暗く感じることがある

LED電球は、光が直線的なので明かりの広がりにくさから白熱電球より暗く感じることがあります。
しかし、これは配光角が約120度のLED電球を購入した場合やルーメンが改善されていない商品にありがちなデメリットです。
LED電球の技術は日々進歩しており、現在発売されているLED電球は暗さを感じにくいです。
配光角が広い製品やルーメンが改善されている商品を購入することで、デメリットを感じにくいでしょう。

電球が重たい

LED電球には、電源回路が入っています。
そのため、白熱電球や蛍光灯よりも重量があり、重さが気になる場合があります。
数ある白熱電球をLED電球に変える場合は、器具の強度に気を付けなければならないのがデメリットです。

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電球をLEDにする時のポイント

最後に、電球をLEDにする時のポイントをご紹介します。
LED電球を選ぶ際の参考にしてみてください。

ワット数ではなくルーメンで明るさを選ぶ

白熱電球ではワット数で明るさを選びますが、LED電球ではルーメン数で明るさを選んでください。
パッケージに60W相当、60形相当などと表記されているため、その数値を参考にしながら明るさを選ぶと良いでしょう。
また、ルーメンだけでなくどの範囲まで明かりを照らせるか配光角も併せて確認してみてください。
白熱電球に比べて暗く感じるという人もいるため、40形で暗く感じるなら60形相当の電球を選びましょう。

明かりの照らし方のタイプを確認しながら選ぶ

電球には、明かりの照らし方のタイプが3種類あります。
空間全体を照らせるタイプ、広範囲を隅々まで照らせるタイプ、下方向に照らせるタイプの3つです。
シャンデリアやペンダントライトを広い空間で使う場合には、空間全体を約260度照らせるタイプのものを選びましょう。
玄関や個室、ダイニングでは広範囲を約180度照らせるタイプのものがおすすめです。
手元や足元に明かりがほしい場所では下方向を照らせるタイプのダウンライトやブラケットライトがおすすめです。

寿命や品質にも注目して選ぶ

「LED電球なのに思ったよりも早く切れてしまった」という事態を防ぐためには、LED電球の寿命や品質にも注目しましょう。
保証が付いている製品を選ぶ、信頼のあるメーカーの製品を選ぶなどしてみてください。
また、LED電球は放出が必要な電球です。
そのため、熱を抑えつつ放出してくれる熱対策がされている電球を選んでみてください。
そうすることで、不具合や短寿命を避けやすくなります。

電球の種類は、大きく分けて4種類あります。
安価に購入できる白熱電球、コスパの良いハロゲン電球、今は生産が減少している蛍光灯、省エネかつコスパの良いLED電球の4種類です。
電球を選ぶ方法は、明るさや光の広がり方などの他にも、照明器具によっても異なります。
賃貸では、シーリングライトやダウンライト、ペンダントライトといった照明器具が使われることが多いです。
また、口金サイズは照明器具によって違うため、その照明器具に合う口金サイズの電球を選びましょう。
LED電球は、白熱電球や蛍光灯よりも商品代が高いですが、その分長持ちします。
寿命は約40,000時間で、10年ほど電球の交換が不要です。
賃貸物件でLED電球を選ぶ時には、ルーメンで明るさを選び、明かりの広がり方や寿命・品質にも注目してみてください。