「このままでは行き詰まる……」と、一念発起し、69歳から、年金月5万円でまかなう節約生活を始めた人気ブロガー・紫苑さん。「今が人生
で一番幸せ」と胸を張り、 節約生活から多くを得たと語ります。
お話を伺ったのは…紫苑さん
しおん 1951(昭和26)年生まれ。
ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」が話題を呼ぶ。
著書に『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(マガジンハウス刊)。
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自分なりの「ちょうどいい」がわかり、迷いも不安もなくなった
64歳のときに購入した小さな一軒家で一人暮らしをしている紫苑さん。
母子家庭でフリーランスの仕事をしていた紫苑さんの年金額は月5万円。その中から水道光熱費に約1万円、固定資産税や健康保険などの月割りに約1万円、通信費に約1万円を充て、残り2万円で、食費、消耗品費、医療費などをまかなっています。
「節約を始めるにあたり、生命保険やスポーツジムなど、なくても困らないものはすべてやめました。100枚近く持っていた着物も手放し、手元に残した30枚を気が済むまで着倒すと決めています」
お金と物のムダ遣いを見極め、限られたお金の使い方をじっくり考え抜いたという紫苑さん。その中で、自分にとって本当に大切にしたいことがはっきりしたと言います。
「今の自分が心地よいと感じることだけを追求すると見栄やこれまでの習慣によるムダな出費が減り、好きな物やことを十分に楽しめています」