病気になった?と不安になる病気がある!?

そしてその後、私は「YouTubeで卵巣がんの初期症状を紹介する動画を見て、つい不安になってしまいました」と話しました。すると、医師は「自分が重い病気なのではないか? と強い不安を感じる病気もあります。医師の話していることが信じられない、やっぱり病気かもしれないというときはまた相談してください」と言いました。

それは心気症や病気不安症という精神疾患で、自分が重篤な病気なのではないか、という思い込みが6カ月以上続くとのこと。なぜそんな思い込みをしてしまうのか、その原因は不明ですが、一説にはストレスや苦しみが無意識で表出するものだそう。心気症や病気不安症になると、医師から重病でないと判断されても信じられず、病院を転々としてしまうこともあるそうです。

「あなたがそうだというわけではないけど、ストレスや疲れがたまっていたら、まずは十分に休養を取ってみてくださいね」と声をかけていただき、帰途に就きました。そのころ私は家事や育児、仕事をうまく回せずストレスを感じている状態だったので、その日はゆっくり休むことに。

不調を放置せず病気かどうか疑うことは大切だけど、不安になり過ぎるのはよくないとわかりました。心に余裕を持って、病気を恐れすぎない姿勢も大切だと感じています。そして、もし精神的に不安が強い場合は、心療内科や精神科を受診するのも大切だと知りました。

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まとめ

YouTube動画の卵巣がん特集をきっかけに「自分は重病ではないか?」と思い込んでいた私。検査の結果、何事もないことがわかり、ホッとしました。また、それと同時に「自分は重病ではないか?」と不安を持ち続ける精神疾患があることを知ったのです。体と同じように、心の状態は自分ではわかりにくいもの。検査してもらうことは重要ですが、自分が重病かもしれない、と不安が拭えない場合は、病気のことだけでなく、その不安についても医師に相談しようと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

イラスト/山口がたこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)

著者/田川 ゆうこ
30代・ライター。体型の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母。今年こそダイエットを卒業したい。