マンションより一戸建ての方が住みやすい?

一戸建てはマンションとは異なり、近隣住民の騒音トラブルが起きにくかったり、管理組合での活動が必要なかったりと、メリットが多くあります。
しかし、マンションと一戸建てを比べた時、実際どちらが住みやすいのでしょうか?
ここからは、性能や経済面、生活環境面などでマンションと一戸建てを比較していきます。
マンションと一戸建てで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

性能で比較した場合

まずは、性能で比較した場合です。

防災性

防災面は一戸建てよりもマンションの方が優れていると言われています。
建物の構造や使っている材質上、一戸建てが劣ってしまいます。
特に地震への対策はかなりしっかりしており、耐震性に優れているのはもちろん、制震装置が導入されているなど、安全性が高いです。
もちろん一戸建てであっても防災性を向上させることは可能ですが、その分コストが高くなるのが一般的でしょう。

防音性や遮音性

騒音トラブルを気にせず過ごしたい場合は、一戸建てがおすすめです。
先ほどもご紹介した通り、マンションは近隣が多いことから、騒音トラブルが発生しやすくなっています。
最近のマンションは防音性や遮音性に優れていますが、音に敏感な人や性格上騒音を見逃せない人などが近隣住民となることがあります。

安全性

セキュリティ面で比較した場合もマンションの方が有利になります。
特にオートロックや監視カメラなどは防犯上とても効果的であり、2階以上に住めば、さらなる安全性が期待できるでしょう。
一戸建ては部外者が侵入しやすい作りであることが多いほか、玄関や窓など、入口になる部分も多いです。
マンション並みのセキュリティを求める場合は、さらにコストがかかってくると言えます。

コストを比較した場合

経済面で済みやすさを比較した場合、初期費用がポイントになってきます。
初期費用は、一戸建てよりもマンションの方が安いです。
その理由は、土地代が大きく節約できるというところにありますが、差額は数十万円程度と言われています。
初期費用が抑えられるマンションですが、ランニングコストは一戸建てよりもマンションの方が高いです。
一戸建であってもメンテナンスのために修繕費用を積み立てておく必要はありますが、必ず積み立てなければいけないわけではありません。
マンションの場合は、毎月管理費や修繕積立費、駐車場代が必要になります。
売却を検討している場合は、一戸建てよりもマンションの方が有利です。
一戸建ての資産価値は約20年で消滅してしまいますが、マンションは築20年でも価値が半分以上残ります。

住みやすさで比較した場合

次に、住みやすさで比較した場合を見ていきましょう。

広さ

住みやすさに欠かせない広さは、一般的にマンションよりも一戸建ての方が有利です。
一戸建ての方が広い理由としては、2階建てであることが多い点が挙げられます。
平均を見てみるとマンションは約60㎡、一戸建ては約100㎡です。

日当たり

日当たりに関しても、マンションより一戸建ての方が良いと言われています。
マンションは窓の数や方向が決まっていることから、日当たりを良くするにも限度があるのです。
とはいえ、夏は涼しく冬は暖かいという面で見れば、マンションの方が有利になります。
マンションの場合、近隣の空調が影響してくるため、季節問わず快適に過ごせる環境が整いやすいです。

設備

設備の充実度で比較した場合、マンションの方が有利です。
もちろん一戸建てにも導入できますが、マンションはスケールメリットが大きくなるため、よりお得に最新設備が使えます。
マンションで人気の設備として挙げられるのは、床暖房や食器洗浄乾燥、浴室乾燥機、ディスポーザー、複層ガラスなどです。
マンションの場合、共用部分の設備も自由に利用できるため、共用部分に何があるのかもしっかりチェックしておくのがおすすめです。

増改築

将来的にリフォームをして、長く快適に住み続けたいと考えている方は多いでしょう。
マンションと一戸建てを比べた時、増改築をしやすいのは一戸建てです。
子ども部屋を増やす、バリアフリー化するなど、ライフイベントに合わせて増改築しやすいのは一戸建てのメリットと言えるでしょう。
マンションであってもリフォーム可能ですが、部屋面積など細かい条件が固定されていることから、様々な制限がかけられた中で検討していかなければなりません。
制約の中には使用禁止とされている材料なども指定されていることがあります。
将来的にリフォームを考えているという場合は、一戸建てを検討する方が良いかもしれません。

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マンション購入で後悔しないためのポイント

一戸建てとマンションにはそれぞれ異なる良さがあります。
人によって求めるものも違うため、マンションに大きなメリットを感じる方もいるでしょう。
マンション購入で後悔しないためにはどのようなところに気を付ければ良いのでしょうか?
ここからは、マンション購入で後悔しないためのポイントをご紹介します。

周辺環境の調査方法

周辺環境の調査は、方法を間違えると後悔につながりがちです。
周辺環境の調査で失敗しないためには、昼間の内覧だけでなく朝と夜の雰囲気もしっかりとチェックしておくことが大切です。
次にやっておきたいこととしては、内覧時に窓を開けて外の環境をチェックすること、実際に最寄り駅まで移動してみることなどが挙げられます。
本当に入居した時、どのような生活になるのかを疑似体験できるように、様々な視点から物件を確認することが重要です。

間取り

住み心地を左右する間取りも入念にチェックしましょう。
家族構成はもちろん、ライフスタイルなどによっても求める間取りは異なります。
将来的に子どもが増える場合、両親の介護をする可能性がある場合など、そういったことも踏まえて物件選びを行わなければなりません。
部屋の数に加え、使いやすい部屋の形であるか、生活動線がしっかりしているか、収納は十分かなど、間取りだけでみてもチェックするポイントは多くあります。

どのような住民が多いのがチェック

新築マンションの場合は、これからどんな人が入居していくのかわからないことがほとんどです。
そのため、内覧時にどのような人が見にきているのかをチェックしておくことが欠かせません。
周辺に保育園や学校が多くあるかなども近隣住民を想定するための情報として使えます。
既に入居者がいる場合は、住民の雰囲気も気にしながらチェックを行うと良いでしょう。

予算だけでなく返済計画もしっかりと

マンションは一戸建てに比べて初期費用が安いですが、毎月のローン返済と修繕積立費などの支払いが予想以上の負担になってしまうケースがあります。
ランニングコストをしっかりと把握すると同時に、資金計画をしっかりと練っておくことが大切です。
特に無理な返済計画を立てるのはNGです。
快適な暮らしを手に入れるためにマンションを購入しても、返済が大きな負担になることで、生活どころではなくなってしまいます。
無理のない返済計画を立て、充実した生活を送れるようにしっかりとした資金計画を練りましょう。

今回は、マンションに暮らすデメリットや一戸建てとの違いなどについて解説してきました。
マンション購入で後悔する事例は、大きく分けて性能・経済面・生活環境面の3つです。
生活をする上でどこを重視するかによって妥協点やこだわる点が変わるため、何を求めるかを明確にしておくことが重要です。
また、マンションで物件探しをしている場合でも一戸建ても視野に入れてみるなど、柔軟に検討するのがおすすめです。
求めるものが明確であっても、実際に住んでみた時にギャップを感じるケースは少なくありません。
後悔しないためにも様々な物件を見学するだけでなく、後悔しないためのポイントをしっかりと押さえ、入念にチェックしてみてください。