今回は、大阪・中崎町にある古民家を改装したカフェ「Café 麩FU-plus」を紹介します。
「Café 麩FU-plus」は、名前にもある通り“麩”を使ったスイーツを提供しているお店です。健康志向が高まる今、お麩のスイーツはチェックしていきたいところですよね。詳しくお伝えします!
古民家のレトロさとスタイリッシュさを兼ね備えた新旧入り混じるカフェ
お店の場所は、隠れ家的なカフェがいくつも立ち並ぶエリア・中崎町です。古い長屋や民家も残っていて、情緒ある街並みが人気。趣味が「カフェ巡り」の人なら一度は行ったことがあると思います!
今回訪れた「Café 麩FU-plus」は、古民家をリノベーションして2021年にオープンしたカフェ。昔ながらの瓦屋根の家屋の中に入ると、木とコンクリートが混ざりあっていて、「伝統」と「革新」が共存しているようなデザインです。
スタッフがイキイキと働く様子が見れるオープンキッチン。席は入ってすぐのハイテーブルと、店の奥にも8席ほどのテーブル席があり、平日にも関わらずほぼ満員状態に。人気ぶりが伺えます。
2階にも席があるのですが、座れるのは週末のみとなっています。吹き抜けが気持ちよく、時間を忘れてくつろげそうな空間でした。
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お麩の老舗とイタリアンシェフがタッグを組んで生まれた新スタイルのお麩スイーツ!
「Café 麩FU-plus」を運営するのは、草野食品株式会社。1928年に創業して以来、お麩の製造を続けてきた老舗です。その強みを活かして、お麩を使ったスイーツを提供するカフェをオープンした、という経緯なのだとか。「Café 麩FU-plus」という店名には、“麩に価値をプラスする”という想いが込められているそうです。
そもそもお麩は何でできているのでしょうか?
「原料は小麦粉で、小麦粉から取り出した『グルテン』をベースに作られます。小麦粉を混ぜて焼いたものを『焼麩』。もち粉を加えた『生麩』などがあります」と、店舗マネージャーの堤さん。
こちらが、「生麩」でこし餡・白あん・抹茶あんの3種類の餡を包んだ大福のようなスイーツ「FU-ball」。もち粉だけで作る大福よりも歯切れが良いのに、もちもちとしています。何も知らなければ、お麩のスイーツだということはまったく分からないほど本格的な和菓子です。
お麩を合わせることでアミノ酸やミネラル、鉄分など女性に嬉しい栄養素も摂取できるのだとか。低脂質・低糖質で、栄養価は高いという、いいこと尽くしの素材なのです!ダイエット中の方も、これなら食べられます。
メニューを監修したのは、イタリアンシェフの本多慶伍さん。ザ・リッツカールトン大阪のレストランでメイン料理を担当した後、星付きフレンチでパティシエ&前菜を担当したという、幅広いスキルの持ち主です。従来は料理の脇役となっているお麩を、メインのスイーツに…とメニューを開発してくれたそうです。
続いて、「焼麩」を使ったスイーツがこちら「FU-ICE」。焼麩に、抹茶と黒豆きなこの2種のアイスがサンドされています。焼麩は黒糖でキャラメリゼされていて、表面は香ばしくガリっとした食感。でもあくまで“麩”なので、とっても軽いです!
個人的におすすめなのが黒豆きなこ!黒豆のほくほくした食感と焼麩、冷たいアイスの組み合わせが抜群でした。バーガーペーパーで包むスタイル。涼しくなってきたらテイクアウトして、「FU-ICE」を片手に中崎町を巡るのもおすすめです。
その他、アフォガートやワッフル、カヌレに生麩をはさんだアップルパイ、冬には生麩ぜんざいも。和菓子、洋菓子というジャンルに捉われることなく、「お麩スイーツ」という新しいスイーツを展開していきたいとのことでした。