インプラントをしているけど…
歯科のインプラントをしていても矯正はできる!
「デンタルインプラントの治療後でも歯列矯正を受けることはできます。
ただし、インプラントで固定されている歯はあごの骨と結合しているので動かすことができません。なのですでにインプラントの治療をしている場合は、その歯を動かさず、他の歯を動かして歯並びを変えます。
インプラントの本数があまりにも多いと、矯正治療で動かせない歯が多くなります。
動かす歯の場所などによっても矯正治療ができるかどうかは変わってきますので、インプラントをしているけれど矯正治療を受けたいという方は一度矯正歯科で相談してみたほうが良いでしょう」(古川先生)
歯列矯正とインプラント、両方の治療を同時に受けることはできるのでしょうか?
「インプラントと歯列矯正を同時に受けたい場合は、先に歯列矯正をおこなったほうが良いと思います。
矯正期間中には歯科矯正用のアンカースクリューという小さなインプラントを併用することがあります。アンカースクリューは前歯だけを積極的に動かしたい場合などに使用します。
また、矯正の治療が終わるまでに取り外すので、矯正後にインプラント治療をおこなうという流れになっています。
アンカースクリューは非常に小さなインプラントで、その後の歯科インプラントの治療に影響が出るということはほとんどありません」(古川先生)
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まとめ
歯列矯正をすると虫歯や歯周病の予防になるだけではなく、横顔のEラインがきれいになるなど見た目にも変化があるのだそう。見た目がきれいになるとなんだか気持ちも晴れやかに変化しますよね。歯並びに悩んでいる方は一度歯科でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/ウーマンカレンダー
著者/古川 雄亮先生
国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。
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