狭い部屋でも暮らしを楽しむには、アイデアのあるインテリアが必要です。「たためる」「重ねられる」「多機能である」「持ち運べる」という4つの特徴別に、家具と日用品20点をピックアップ。第9回目に紹介するアイテムは、重ねられるスツール、〈アンドトラディション〉の「ワイヤースツール」です。
重ねられるインテリア
重ねて置いても、圧迫感のないスツール。
有機的なフォルムの「パントン チェア」で知られるデンマーク人デザイナー、ヴァーナー・パントンが1981年に発表した「ワイヤースツール」。細いスチールを幾何学的に組み合わせた構造により、1脚2.3kgと軽量で、スタッキングした姿まで軽やか。風通しがよく、クローゼットの湿気を気にせずしまっておけるのもいい。最大12脚をスタッキング可能。[∅440×H420mm] 各¥38,500(アンドトラディション/林物産 03‒5778‒3282)
photo:Isao Hashinoki(nomadica) styling:Mari Nagasaka
&Premium No. 130 LIVE SMALL & WELL / 小さな家に暮らす。
デメリットとも受け取られがちな「小さい、狭い」という条件は、見方を変え、工夫を凝らすことで、快適な暮らしをもたらすメリットになります。例えば、コンパクトな居住空間ゆえに、必要なものをきちんと見極められるようになる。また、何がどこにあるかが明快で手に届く範囲にあるというのは、とても気持ちのよいことです。そして生活全体の見通しがよくなると、やがて暮らしや生き方までが、すっきりとしていくように思いませんか。今号は「小さな住まい」に暮らすことについて考える一冊。限られたスペースに開放感をもたらす家を建てたり、賃貸の小さな部屋を自分らしく整えたり。コンパクトな暮らしをあえて選びたくなるような、楽しくて小さな住まいの実例集です。
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