3.薬剤師の志望動機の書き方・例文

志望動機に盛り込むべき3つの要素

志望動機を自分らしく説得力のある内容にするためには、次の3つの情報を盛り込むことが大切です。

1|応募先の職場の魅力

まず応募先の病院や薬局についての情報を収集することが大前提です。調べたうえで、法人理念や業務内容、働く環境など、魅力に感じた点を盛り込むと「しっかり調べたうえで応募している」と評価につながります。

2|自分の経験を通して共感したこと

応募先で働きたい理由を伝える際には、自分自身の経験から具体的にどのような点に共感したかを付け加えると、他人と被らない自分らしい志望動機になります。

3|その職場で貢献できること・やりたいこと

最後に、自分の強みや経験からその職場で貢献できること、今後取り組みたい目標などを加えます。これによって自分を採用するメリットを相手に伝えることができます。

新卒者(未経験者)の例文

家族が病気で長期にわたり治療を受けていた際、入院先の薬剤師の方が親身に相談に乗ってくれたことをきっかけに、薬剤師の道を志しました。貴院は地域医療の中心的役割を果たし、多様な疾患に対応しながら幅広い経験を積める環境だと伺っています。将来は、かつて家族がお世話になった薬剤師のように、患者さまに寄り添い、信頼される病院薬剤師として活躍したいと考えています。

新卒の場合は薬剤師としての就業経験がないため、薬剤師を目指したきっかけやこれからの目標を中心に記載すると良いでしょう。自身の性格やこれまでの経験を通じて得た強みを盛り込むのも効果的です。

経験者の例文

これまでドラッグストア併設薬局で4年間勤務し、調剤業務をはじめ、OTC薬の提案や健康相談など、幅広い業務に携わってまいりました。患者さまとの対話を大切にしながら、個々のニーズに合わせた対応を心がけることで、信頼関係を築くことができたと感じています。そのなかで、地域の皆さまの健康を支える役割を担いたいとの思いが強まり、訪問薬剤管理指導もおこなっている貴局を志望しました。これまで培ってきた知識と経験を活かし、地域医療の向上に貢献していきたいと考えています。

経験者の場合は、転職に至った理由をこれまでの経験を通じて説明しましょう。さらに経験やスキルを活かして応募先でどのような貢献ができるのかを盛り込みます。この際、自身の勉強やスキルアップなど自分のメリットだけを語るのはNGです。あなたを採用することで応募先が得られるメリットを意識するようにしましょう。

ブランクありの例文

調剤薬局にて6年間の実務経験を積んだあと、出産・育児のため3年間現場を離れていました。この間も最新の薬剤情報や法規制の変化を把握するために自己学習を続け、職務復帰に備えてまいりました。育児と両立するため、はじめはパート勤務からの復職を希望しますが、ブランクを早期に克服し地域医療に貢献したいと考えております。これまでの経験と新たに学んだ知識を活かし、患者さまに信頼される薬剤師として長く働き続けられるよう努めてまいります。

ブランクを経て復職する場合は、長く働ける予定であること、知識や技術を取り戻すための努力などを盛り込むと良いでしょう。

そのほかの例文はこちらでも紹介しています。
>志望動機の書き方(近日公開)
>自己PRの書き方(近日公開)

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4.薬剤師の履歴書の実例

なるほど!ジョブメドレーでは、実際に薬剤師として就職・転職活動をしてきた人たちに、どのように履歴書を作成したのか見せてもらいました。各記事では履歴書のほか、職務経歴書や面接の対策方法についても聞いているので併せて参考にしてみてください。


引用:病院薬剤師31歳の初めての転職。準備の大切さと給与交渉の落とし穴より

引用:ベテラン薬剤師(57歳)の最後の転職「これからは調剤できるだけじゃダメ」より