狭い部屋でも暮らしを楽しむには、アイデアのあるインテリアが必要です。「たためる」「重ねられる」「多機能である」「持ち運べる」という4つの特徴別に、家具と日用品20点をピックアップ。第12回目に紹介するアイテムは、多機能なストレージラック、〈アイソコン〉の「ペンギンドンキー」です。

多機能なインテリア
唯一無二のデザインを誇る、本棚兼テーブル

バウハウス出身のデザイナー、エゴン・リスの代表作「ペンギンドンキー」。 側面は本棚、棚と棚の間はマガジンラック、取り外し可能な天板を置いてサイドテーブルと、3つの機能を備える。名前の由来は、イギリスの出版社〈ペンギンブックス〉の本がぴったり収まり、左右の棚と4本の脚が荷物を運ぶロバ(Donkey)のようだから。曲線的なフォルムが愛らしい。[W415 ×D592×H434mm]¥214,500(アイソコン/メトロクス 03‒5777‒5866)

photo:Isao Hashinoki(nomadica) styling:Mari Nagasaka

&Premium No. 130 LIVE SMALL & WELL / 小さな家に暮らす。

デメリットとも受け取られがちな「小さい、狭い」という条件は、見方を変え、工夫を凝らすことで、快適な暮らしをもたらすメリットになります。例えば、コンパクトな居住空間ゆえに、必要なものをきちんと見極められるようになる。また、何がどこにあるかが明快で手に届く範囲にあるというのは、とても気持ちのよいことです。そして生活全体の見通しがよくなると、やがて暮らしや生き方までが、すっきりとしていくように思いませんか。今号は「小さな住まい」に暮らすことについて考える一冊。限られたスペースに開放感をもたらす家を建てたり、賃貸の小さな部屋を自分らしく整えたり。コンパクトな暮らしをあえて選びたくなるような、楽しくて小さな住まいの実例集です。

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