40代半ばに差し掛かり、頭痛が増えたり不眠の症状が出てきたりと、年齢による体調の変化が人並みにやって来たなと漠然と感じていました。そんなある日、突然出現したのが陰部付近の異物感。驚いたと同時に、とてつもない不安に襲われました。そのときの状況と、私が症状改善を目指しておこなったことを紹介します。

突如、陰部付近に異物感が

一般的に多くの方たちが感じるように、私も40歳を過ぎてから少しずつ体調の変化を感じていました。例えば、元々頭痛持ちではあるもののその回数がさらに増えたり、生理周期が崩れ経血量が増えたり、ほかにもいくつもありました。しかし、いつも「これも年齢によるものだからある程度は仕方がない」と自分を納得させながら日々を過ごしていました。

そんなある日、在宅ワーカーの私はいつも通りに朝の排便を済ませ、いざ仕事に取り掛かろうと椅子に座ったところ、陰部付近に何やら違和感というか少し重い感じを受けました。恐る恐る触れてみると、陰部のすぐ右辺りに少し硬めの丸いものがあります。「え? 何!?」と、思わず声が出てしまいました。

このような経験は初めてで、本当に驚きました。そして、同時に強い不安に襲われました。何か恐ろしい病気が潜んでいるのではないかと思ったからです。どうしたら良いかわからず、少しの間、頭が真っ白になりました。「なんでこんなことになったのだろう?」と原因を考えたり、今日に限って便がとても硬かったので「ものすごくいきんだのが良くなかったのかな……」と後悔したり。さまざまな想像を巡らせながら、しばらくぼーっと座っていました。

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初めて知った割と高い頻度で発症する病気

少ししてわれに返った後、「とりあえず似た症状がないか調べてみよう」と思い、自分の症状から「陰部の違和感」「重い感じ」「丸くて硬いもの」というキーワードでネットで検索をしました。すると、婦人科系の病院を中心に複数のサイトが検索結果に上がってきました。いくつかのサイトで同じような症状の説明を見るうちに、どうやら私の症状は「骨盤臓器脱」(こつばんぞうきだつ)というものらしいと自分で見当をつけました。

初めは、その病名からなんだかとても恐ろしく怖い病気のような印象を受けました。しかし、説明をよく読んでみると、「骨盤臓器脱」は加齢に伴ってかなり高い頻度で発症する病気の1つで、そこまで珍しいものではないということが判明。過去に婦人科系の手術を受けたり、加齢や出産によって筋肉や腱が衰えたりすると、骨盤内の子宮や膀胱、直腸などの臓器が支えを失って下降しやすくなり発症するようです。

たしかに、私は出産も経験している上、過去には子宮の手術も受けているため、発症しやすいのかもしれないと思いました。また、運動習慣もほとんどなく、仕事も在宅ワーカーで座りっぱなしが多いので、筋力が低下し、症状として出てきたのではないかと考えました。