賃貸物件でガス漏れに気が付いたらどうする?

戸建てや賃貸物件に関わらず、急なガス漏れが起こってしまう可能性は誰にでもあります。
しかし、ガス漏れに気付いてもどのように対処すれば良いのかわからない人も多いでしょう。
ここでは、ガス漏れに気付いた時に取るべき行動を都市ガス・LPガスに分けてご紹介します。

都市ガス

都市ガスを利用している場合、わずかな火花で引火しないよう、照明や電化製品、換気扇などのスイッチのON・OFFは触らないようにしましょう。
スイッチを切ろうとしたり、換気をするために換気扇を付けたりするのは引火につながる可能性があります。
続いて、部屋にガスが充満しないよう、ガス栓やメーターガス栓、器具栓を閉めます。
ガスの供給自体をストップすれば、部屋にこれ以上ガスが充満することはありません。
ガス栓を閉めたら、窓やドアを開け、十分に換気してください。
窓やドアを開ける時には、全開にするとより効果的です。
その後、利用しているガス会社に連絡し、詳しい状況と住所などを伝えます。
ガス会社がいざという時のために24時間体制で対応してくれます。
利用しているガス会社を普段から把握しておき、すぐに連絡できる状態にしておくと安心です。
ガス会社への連絡を終えたら、安全な場所に避難しましょう。
ガス会社の到着を待つために、外に移動することをおすすめします。

LPガス

LPガスの場合も、基本的には都市ガスと対処法は同じです。
まずは引火しないよう、照明や電化製品、換気扇などは触らないようにしましょう。
点灯している照明や動いている換気扇などは、そのままにしておきます。
次にガス栓やメーターガス栓、器具栓を閉めてガスが部屋に充満しないようにします。
このようにしてガスの供給自体をストップすれば、ガスが放出し続けることはありません。
ガス栓の場所は、きちんと確認しておきましょう。
続いて、換気をするために窓やドアを全開にします。
LPガスは、都市ガスよりも空気よりも重く、窓やドアを全開にしても外に排出しにくいと言われています。
そのため、ホウキで掃くようにして窓やドア、勝手口から排出しましょう。
十分に換気ができたら、ガス会社に連絡します。
ガス会社は昼夜問わず、24時間体制で駆けつけてくれます。
LPガスの販売事業者の連絡先を控えておき、いざという時にすぐに連絡できるように準備しておくと安心です。
連絡が完了したら、事業者が到着するまで安全な屋外に避難しておきましょう。

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賃貸物件の設備が故障してガス漏れが起こっていた場合は誰が費用を負担する?

賃貸物件の給湯器やガスコンロなど、何らかの設備が故障し、ガス漏れが発生した場合には、それに伴う修理費用は誰が負担するのでしょうか?
ここでは、初期設備と残置物の違いや、入居者負担になるケースについて解説します。

初期設備と残置物の違い

故障した設備の修理費用を誰が負担するかは、初期設備なのか残置物なのかによって異なります。
初期設備とは、賃貸物件に最初から備え付けされている設備です。
例えば、エアコンやキッチン、給湯器、ガスコンロ、お風呂、ドアなどは初期設備のことが多いです。
初期設備が故障した場合、基本的に大家さんや不動産管理会社などが修理の手配から費用負担まで行ってくれます。

一方、残置物は前の入居者が置いていった設備のことを指します。
キッチン、お風呂、ドアなどは初期設備のことが多いですが、エアコンや給湯器、ガスコンロなどは残置物である場合も少なくありません。
残置物は、大家さんと相談した上で置いておく設備ではありますが、この場合は故障しても大家さんや管理会社に修理の義務が発生しないため、修理の手配から費用負担まですべて自分で行う必要があります。
初期設備か残置物かどうかを見分ける方法は、賃貸借契約書を確認することです。
契約を締結する際にも説明がありますが、賃貸借契約書にも詳しく記載されているので、設備が故障した場合には確認してみましょう。

入居者負担になるケース

続いて、入居者が負担するケースがどのような時なのか解説します。

勝手に修理業者に連絡して修理した場合

設備の故障に気付いたら、基本的には大家さんや管理会社に連絡しなければなりません。
しかし、初期設備であるにも関わらず、大家さんや管理会社を介さずに自分で修理業者に連絡し、修理した場合はそのまま入居者負担になる可能性が高いです。
後々費用を請求しても認められない場合が多いでしょう。
中には、給湯器やガスコンロなどのガス漏れが発生し、緊急を要する場面で大家さんや管理会社との連絡が取れないといったこともあるかもしれません。
そのような時でも困らないようにするには、事前に大家さんや管理会社と対処法を相談しておく必要があります。
賃貸借契約書にも細かな対処法が記載されている場合があるので、よく目を通しておきましょう。

不具合がある設備を放置した場合

不具合や故障に気付いているにも関わらず、大家さんや管理会社に連絡せず放置してしまえば、さらに状態が悪化する可能性があります。
このようなケースでは、たとえ初期設備であっても修理費用は入居者負担となります。
例えば、雨漏りが発生したのを放置したことで発生したカビや、床や壁の傷みが見られた場合です。
また、給湯器が故障していてお湯が出ない状態が続いているのに放置した場合、ガス管の腐蝕やガス漏れが発生するリスクが高まります。
後々重大な事故につながる可能性もあるため、不具合や異変、故障に気付いたらすぐに連絡しなければなりません。

入居者の故意または過失による故障の場合

初期設備であっても、入居者の故意または過失による故障の場合は、修理費用は入居者負担となります。
例えば、わざと壁に穴を開けたり、床を傷付けたりしたり、ガラスを割ったりした場合などが挙げられます。
子どもがいる場合は、壁や床、各種設備への落書きも該当するので注意しましょう。
寒い地方で注意したいのは、水道の元栓を閉めずに家を空けてしまったことで、水道管が破裂する可能性があることです。
海外旅行や出張、年末年始の帰省などで長期間留守にする可能性がある場合は、水道の元栓を閉めておくようにしましょう。
故意ではなく、不本意だったとしても過失によって入居者負担になるケースは非常に多いです。

まとめ

賃貸物件でガス漏れが起きると、慌ててしまいどのように対処すれば良いかわからなくなってしまう方も多いでしょう。
しかし、ガス漏れは引火や火災、爆発といった重大な事故につながる恐れがあります。
いざという時に冷静に行動するためには、事前にどのような順で行動すべきか十分に理解しておくことが大切です。
賃貸物件には、給湯器やガスコンロだけでなく、様々な設備が設置されています。
故障が必要だと感じた時には、すぐに大家さんや管理会社に連絡するようにしましょう。