無事家に着いたものの信じられないひと言が…

「どうにかして家に帰らなければ!」と思った知人は、タクシーで帰宅することに。当時、知人は携帯を持っておらず、誰にも助けを求められなかったのだとか。プールで遊び疲れ、さらにバスに置いて行かれた悲しさから機嫌の悪かった子どもたちも、タクシーで約1時間の道のりの間はすやすや眠っていました。子どもたちの寝顔を見ながら「あんなに楽しかったのに、最後にこんな悲しい思いをさせてしまった」と、子どもたちに申し訳なく思ったそう。

いろいろ思いが交錯しながらも、ようやく自宅が見えてきます。しかし自宅に近づくにつれて、何やらぞろぞろと人影が。なんとリーダーと副リーダーが、知人の家の前で知人たちの帰宅を待っていたのです。タクシーから降りたときに、リーダーから言われた言葉が今でも忘れられないと言います。

「何でバスに遅れたの? よくタクシーで帰ってこられたね」

…… 知人は一瞬、耳を疑ったそうです。無責任な発言にいら立ちが抑えられない知人。しかし、ここでリーダーを責めても何も生まれないし、今後に生かしたほうが良いと考えた知人は、こうリーダーに伝えたそうです。

「子どもたちには深い傷ができたので、まずは子どもたちに謝ってください。私たちは無事に帰ってこられたけど、絶対にあってはならないことですよね。どう責任を取ってくれるのですか? 集合時間にギリギリになった私たちももちろん悪いですが、なぜこんなことが起きたのかしっかり考えて、今後絶対にないようにしてください!」

その後はただただ平謝りだけのリーダーと副リーダーだったそう。

(広告の後にも続きます)

まとめ

楽しかったバス旅行から一転、バスに置いて行かれる事態に陥った知人と子どもたち。「子どもたちの楽しい思い出を最悪なものにしてしまった。心に傷をつけてしまったと思うと本当に申し訳ない」と言う知人。しかし、状況を冷静に考えて、子どもたちを優先しながら行動できた知人は素晴らしいと思います。この事件の後も毎年恒例のバス旅行はおこなわれているとのこと。バスの出発時の点呼を必ずして、乗り忘れがないように努めているのだとか。この事件は今も皆の教訓として、刻まれているそうです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)

著者/小柳 百合
20代女性。やんちゃな兄妹の子育てに奮闘する、元看護師ママ。趣味は温泉巡りと手帳タイム。子どもの寝かしつけ後に温泉のリサーチと、手帳を書くのが楽しみ。