2.トマトと赤ワインビネガーの冷たいパスタ


ミキサーで混ぜた具材と調味料は、冷蔵庫で冷やしている間に味もなじむ。


トングでつかんだパスタをもう片方の手で巻くと、美しく盛りつけられる。
〈材料〉2人分

カッペリーニ…60〜80g 
トマト…中2個 
赤玉ネギ…1/8個 
ニンニク…少々 
赤ワインビネガー…大さじ1 
オリーブオイル…大さじ1/2 
粗塩…適量 
黒胡椒…適量 
実山椒(乾燥)…適量
〈作り方〉
1.トマトはヘタを取って十字に切れ目を入れ、沸いた湯に10秒ほどくぐらせてから氷水につけて皮をむく。4等分のくし形切りにし、横半分に切る。赤玉ネギはみじん切りにして塩(分量外)でなじませ、水にさらしてザルにあげて水気をよくきる。

2.ミキサーに1、ニンニク、赤ワインビネガー、オリーブオイル、粗塩を入れ、なめらかになるまで撹拌して冷蔵庫でよく冷やす。

3.鍋に湯をたっぷりと沸かし、塩(分量外)を入れ、カッペリーニを表示時間茹でる。茹で上がったらザルにあげ、氷水で冷やし水気をよくきる。

4.器に2のソース、カッペリーニを盛り、オリーブオイル、赤ワインビネガー(ともに分量外)をまわしかけ、黒胡椒、実山椒を散らす。

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3.砂肝とペコロスのバルサミコ酢煮


少量の調味料で作るので、鍋中で蒸気が保たれる厚手の鍋を使うとうまくいく。


バルサミコ酢など調味料を加えたら弱火で煮る。重たいフタが調理に役立つ。

〈材料〉作りやすい分量

砂肝…300g 
ペコロス…8個 
ニンニク…1/2かけ 
オリーブオイル…適量
バルサミコ酢…大さじ3 
ハチミツ…小さじ2 
セージ…6枚 
粗塩…適量 
黒胡椒…適量
〈作り方〉
1.砂肝は半分にそぎ切りにし、ペコロスは皮をむく。ニンニクは薄切りにする。

2.厚手の鍋にオリーブオイルをひき、ニンニク、砂肝、ペコロスを加えてざっと炒め、バルサミコ酢、ハチミツ、セージ、粗塩を加えて全体を混ぜ、フタをして弱火で20分ほど煮る。

3.器に盛り、黒胡椒をふる。


レモンは1個分をたっぷり。半分に切ってから搾る。「イカは大きめに切って食べ応えを出してね」と有子先生。

渡辺有子先生

わたなべ・ゆうこ/東京都生まれ。料理家。スタジオ「FOOD FOR THOUGHT」にて、料理教室や食にまつわるイベントを開催。東京・代々木上原と西荻窪で、同名の器店をディレクション。作家ものの器や食まわりの商品を扱う。『料理と私』(晶文社)、『渡辺有子の家庭料理』(主婦と生活社)など著書多数。旬の素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評があり、いつまでも初心者気分でいつづける生徒・吉田直子にも、懇切丁寧に料理を教える。

吉田直子生徒

よしだ・なおこ/東京都生まれ。ライター。冠婚葬祭で使う小物とジュエリーのブランド〈シュオ〉のディレクター、ファッションブランドのプレスを務めるなど、フレキシブルに働く1 児の母。2019年、絵本『こっぷんとかっぷん』(絵・よこやまかんた/若芽舎)を刊行。2020年には蒼井優の著書『今日もかき氷【進化版】』(マガジンハウス)の編集を手がける。渡辺有子の料理教室で毎月記事をまとめているが、いまだに作るよりも食べることを好む。

photo : Wakana Baba text : Naoko Yoshida