英・チャールズ国王とウィリアム皇太子が、3年ぶりにヘンリー王子の誕生日をSNSで祝福。これは“和解のきざし”なのか?

2024年9月15日(現地時間、以下同じ)、ヘンリー王子(サセックス公爵)が40歳という節目の誕生日を迎え、確執が取り沙汰されるチャールズ国王とウィリアム皇太子夫妻の公式SNSアカウントが、3年ぶりに祝福のメッセージを投稿。ヘンリー王子とメーガン妃は2020年に王室を離れて以来、米有名司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビュー、Netflixのドキュメンタリー、回顧録『Spare(原題)』出版と公の場で王室批判を重ね、特に兄ウィリアム皇太子との関係は修復不可能とまでうわさされてきただけに、これは和解のきざしなのか、それともただ儀礼に従っただけなのかと、話題を呼んでいる。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

チャールズ国王とウィリアム皇太子が、ヘンリー王子との不和が続いているにもかかわらず、意外なことに彼の誕生日を祝福

「サセックス公爵の40歳の誕生日、本当におめでとうございます!」

ロイヤルファミリーの上級メンバーの間では緊張状態が続いているにもかかわらず、チャールズ国王とウィリアム皇太子はSNSでヘンリー王子の40歳の誕生日を祝福した。

2024年9月15日(日)、ヘンリー王子はSNSを通じて、疎遠になっているといわれる父と兄から思いがけない祝福を受けた。

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「サセックス公爵の40歳のお誕生日、本当におめでとうございます!」とロイヤルファミリーの公式インスタグラムとX(旧ツイッター)のアカウントが投稿した。

プリンス&プリンセス・オブ・ウェールズことウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の公式Xアカウントは、イギリス国王夫妻の投稿を引用リポストし、こうつづった。「サセックス公爵の40歳の誕生日、おめでとうございます!」

すべての投稿には、ヘンリー王子の笑顔の写真が添えられていた。同じ投稿がウィリアム皇太子夫妻のインスタグラム・ストーリーズでもシェアされたので、英国王室のSNS上のすべての拠点をカバーしたことになる。

この投稿は、ヘンリー王子と妻メーガン妃が王室の職務から離れ、カリフォルニアに引っ越して以来、王室内の争いが続く中で行われた。

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この誕生日のお祝いは、ヘンリー王子に差し伸べられたオリーブの枝(仲直りの意味)と解釈することもできる一方、この公的な行為は、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃が王室の儀礼に従っただけである可能性が高いことは注目に値する。

英紙『The Daily Express』はこう指摘している。「亡くなった女王は生前、公務を行っていない王室メンバーも、0で終わる節目の誕生日には公式アカウントで誕生日を祝ってもらえるというSNSのルールを設定した」

(英紙『Daily Mail』によれば、メーガン妃の40歳の誕生日も、スキャンダルを起こして公務を退いたアンドルー王子の60歳の誕生日も、お祝いの投稿は行われた。 ※編集部注)

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それでも、ある王室専門家は、サセックス公爵は王室からの祝福で目覚めた後、「喜び」を感じるだろうと同紙に語っている。(『Daily Mail』によれば、ヘンリー王子の誕生日当日、ロイヤルファミリーの投稿は英国の午前8時半ごろ=王子が住むアメリカ西海岸で深夜0時半ごろに行われたそう。 ※編集部注)

「バッキンガム宮殿は、SNS上では現役王族の誕生日のみを祝うという方針をとっていました。今回は変化を示すものだが、特別な機会です。それは賢明な行動ですが、自然と疑問が湧いてきます。果たして緊張は和らいでいるのだろうか」と王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏は言う。

「和解はすべての人にとって利益になるが、もし和解が実現するとしても、長い時間がかかることはほぼ間違いありません」と彼は続ける。「お互いの信頼を回復する必要があります。しかし、わかりきった第一歩は、すべての敵対行為をやめることです」

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2022年、ヘンリー王子とメーガン妃は、緊張状態は続いているにもかかわらず、ビデオ通話でキャサリン皇太子妃の40歳の誕生日を祝ったと報じられた。

「私の理解では、彼らはビデオ通話をしました」と王室の専門家クリストファー・アンダーセン氏は当時、米誌『Us Weekly』に語っている。「ヘンリー王子とメーガン妃はとても個人的に、キャサリン妃の誕生日を祝福しました。彼らは2年前、キャサリン妃が38歳になったときには、彼女への愛情を公の場で示し、誕生日を祝福しましたが、何も投稿しようとはしませんでした。(40歳となる)今回は非公開にしたのです」

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8月28日(現地時間)、ウィリアム皇太子とヘンリー王子は叔父の葬儀にサプライズで参列し、彼らの父チャールズ国王の戴冠式以来、初めて同じ空間に姿を見せた。キャサリン皇太子妃が夫に家族の確執を解消することを望んでいるという報道と相まって、兄弟の参列と今回の40歳の誕生日のお祝いにより、王室内の潮目が変わることになるかもしれない。

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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