同人ゲームをはじめとする人気コンテンツ「東方Project」を手がけたゲームクリエイターの「博麗神主」こと「ZUN」さんが2024年9月22日、Xを通じて自身が20日に投稿した「やっぱり、僕は同人ゲーム作者なんだなぁ。何の話題とは言わない」との発言の真意をつづった。
前日には任天堂&ポケモン社がパルワールド社提訴を発表
ZUNさんは、自身が主宰する個人サークル「上海アリス幻樂団」で「東方Project」シリーズを手がけている。代表作である弾幕シューティングゲームシリーズの開発のほか、ゲーム音楽の作曲や脚本、キャラクターデザインなど、ゲーム制作にまつわる幅広い作業を個人で行っていることでも知られる。
ZUNさんは20日、Xで「やっぱり、僕は同人ゲーム作者なんだなぁ。何の話題とは言わない」と投稿。「何の話題とは言わない」としていたが、前日の19日には、ポケットペアが開発・販売する「パルワールド」について、任天堂とポケモン社が共同で特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に起こしたとの発表があった。
1月19日に発売されたオープンワールドゲーム「パルワールド」は、約1か月で総プレイヤー数が2500万人を突破するなど、大ヒットを記録した。一方、「パル」という登場キャラクターのデザインや、「スフィア」と呼ばれるアイテムを投げてパルを捕獲し、捕獲したパルは一緒に戦わせることができるというシステムが、ポケモンと似ているとする指摘の声が上がっていた。
訴訟に際し、ポケットペアはパルワールドの運営や提供の中断・変更の予定はないと発表した。そのうえで、「今回の訴訟により、ゲーム開発以外の問題に多くの時間を割かざるを得ない可能性がある状況は非常に残念ですが、ファンの皆様のため、そしてインディーゲーム開発者が自由な発想を妨げられ萎縮することがないよう、最善を尽くしてまいります」と主張し、波紋を広げていた。そのため、ZUNさんの投稿も、この件に関連していると受け止める向きがある。
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「同人は公式のお目こぼしあってこそ」
ZUNさんは22日、自らの投稿を引用し「誤解されると残念なので一応言うと、(インディー作者ではなくて)同人ゲーム作者なんだ、と言う意味ですよw」と投稿した。
元となった投稿について、「神主(ZUN)さんがパルワールドを擁護する姿勢は本当に残念」などと誤解した反応があったことを受けての反応とみられる。
投稿では、自身について「インディー作者」ではなく「同人ゲーム作者」と表現。この点は、「インディーゲーム開発者が自由な発想を妨げられ萎縮することがないよう」とつづったパルワールド川の主張への反論だと受け止められている。
ZUNさんは、「自分が好きなものを作るだけだし、リスペクトするものと喧嘩になるのは言語道断です」ともつづっている。
ZUNさんの主張に、「同人は公式のお目こぼしあってこそ 特にリスペクトとか二次創作は ましてや喧嘩ふっかけるとか、その通り言語道断ですわ」「二次創作ってリスペクトや愛に溢れた作品が多いですよね どっかのインディーさんは真っ向からケンカふっかけてましたけど」