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●ウマすぎて悶絶必至のホルモン焼きの名店『江古田ホルモン』の魅力とは?
皆さんが住んでいる街に、自慢したくなるお店が1軒や2軒はあると思います。毎日買いに行くパン屋さんや居心地のいいカフェ、行きつけの居酒屋、行列ができるラーメン店などなど。
今回ご紹介するお店も“住む人が自慢したくなるお店”です。それが、東京練馬区の西武池袋線・江古田駅近くにある『江古田ホルモン』です。ここは江古田の街で生まれ育った美容師のアイコさんに教えてもらいました。
いわく、「このお店ができたのは7年前(2017年)で、比較的新しい店ですが、オープンしてすぐに行列店になり、いまや江古田のシンボルですよ」とのこと。なんでも平日休日問わず、夕方の開店時間(18時)前から必ず大行列ができているそうです。
18時の開店前から入口まで階段に行列が
アイコさんによれば、亀戸ホルモンで有名な『初代吉田』で修業したご主人がオープンしたお店だそうで、芝浦直送の新鮮なホルモンを使用しているのが特徴とのこと。
筆者が「並ばないと食べられないの?」とアイコさんに尋ねると、「開店時刻の18時だけ予約ができます」と言います。そこで、8月20日過ぎにさっそく予約の電話をかけてみると、なんと、今月(8月)の予約はすでにいっぱい。ただ、ちょうどその日から翌月の予約が始まったとのことで、来月(9月)なら空きが何日かはあるとのこと。そこで運良く席を押さえることができたのです。
ただ、よくよく考えてみれば、予約がなければ開店前に並んでも入れるわけありませんよね。でも毎夕、人が並んでいるのは不思議じゃありませんか?
その理由は、実際に訪れてみてなんとなくわかりました。予約できなかったお客さんたちは、次の回(つまり2巡目)の順番待ちをしているのです。また、予約している人たちも開店前から並んでいて、それは、オープンとともに入店して「一刻も早く早く食べたいから」のようでした。
それほどまでにこの界隈の人々は、『江古田ホルモン』を欲しているわけです。一体どんなに美味しいのか気になりますよね。というわけで、その絶品ホルモンを体験してきたのでレポートしていきたいと思います。
跳ねるような食感の新鮮なホルモンに悶絶!
開店前に並んでいると、18時きっかりにお店の方が出てきて、予約している人の名前を呼びます。これが入店OKの合図。勝手にドカドカ店内に踏み込んではいけません。
カウンター席に案内され、着席するとすぐに七輪が運ばれてきます。炭が赤々と熱を蓄え、準備が整いました。
『江古田ホルモン』のメニュー
メニューを見ると、種類豊富なホルモン、それに牛タンやロースやカルビなどの焼肉類も。そしてホルモンの新鮮さを物語る、刺し身も多数ラインナップ。テンションが上がって何を注文すべきか迷います。
でもここは落ち着いて、周囲のお客さんを見回しつつ、まずは多くの方が注文しているつまみ「もやし」(390円)と「煮込み」(540円)を注文。とりあえず生ビールをグビリとやりつつ、じっくり肉を選ぶことに。
もやし390円
このもやしのナムル、390円という安さですが、もやし1袋分以上のてんこもりで、これが旨いのなんの。シャキシャキした食感は言うに及ばず、和えダレが超絶品なんです。もう、このもやしだけで胸を打たれました。
煮込み540円
そして「煮込み」もプルプルのホルモンがいっぱい入っていて、それでいてしつこさも臭みも一切なし。味付けも絶妙な塩梅で、これと白飯だけで何杯も食べられそうな美味しさ。当然、ビールも無限に進みます。
そして肉類は、熟考した結果、「刺盛り」(980円)と、「牛タン」(1790円)、「塩ホルモン」や「オッパイ」(650円)、「レバ」(850円)をオーダー。
「牛タン」1790円。もう間違いないビジュアルです
まず登場したのは「牛タン」です。見てください、発光するような赤とピンクの美しい肉色を! しかも1枚が大きくて盛りもいいのに、このお値段! まだ焼いてもいないし、味わってもいないのに、「美味しい」「ありがとう」と言ってしまいたくなるようなビジュアル。
実際、食べてみて、期待を裏切らないどころか、期待のはるか上の上をいく天国の味わいでした。やわらかくて適度な歯ごたえのある心地よい食感。脂の甘み、赤みの旨味。できることなら、死ぬまで噛み続けていたい、そんな牛タンです。
牛タンを焼き、白髪ねぎを載せてパクリといけば、そこはもう天国
続いて登場したのは「ホルモンの刺盛り」。コブクロ、ガツ、センマイ、ハチノスの刺し身の盛り合わせ。キュウリとネギが和えてあり、これまたてんこ盛りです。これをタレや酢味噌でいただくのですが、複雑な食感、多彩な味わい。正直、筆者は何にもつけず、そのまま食べても十分に味わい深く、美味しいと思いました。
「ホルモンの刺盛り」(980円)
続いて「塩ホルモン」。こちらも肉厚でプルンプルン。宝石店にジュエリーとして並べられていてもおかしくない輝きです。正直、こんな活きのいいホルモン、見たことないです。
「塩ホルモン」790円
このあと、オッパイやレバなどもいただきましたが、どれもこれも想像を超える美味しさで、テンション上がりっぱなし! ついつい頼みすぎてお腹パンパンになりました。それでも(お酒も飲んで)1人あたり4000円ほど。これだけ美味しくて、盛りが良くてこの値段はめちゃくちゃリーズナブルです。
レバ850円。大きくて分厚くて、新鮮![食楽web]
これは確かに江古田の住民が自慢したくなるお店だ! と納得しかありませんでした。いや、住民どころか、このお店を知っている、食べたことがあるという人はみんな誰かに自慢したくなるかも。
こちらは「オッパイ」650円
というわけで、『江古田ホルモン』に行ったことがない方は、ぜひ予約してみてください。また予約していなくても、並んでいれば2巡目で入れますし、遅い時間なら並ばずに入れることも! 筆者もまたトライしたいと思います。
●SHOP INFO
店名:江古田ホルモン
住:東京都練馬区旭丘1-73-13 2F
TEL: 050-5486-8263
営:18:00~24:00
休:月曜
アクセス:西武池袋線・江古田駅南口から徒歩1分
(撮影・文◎土原亜子)