「好きで得意なこと」を選ぶ
補足になるが、「やりたいことよりも、好きで得意なことを選ぶ」という一文を読んで、あなたはどう思っただろうか。「そんなこと言ったって、自分には得意なことなんてない」とひねくれてしまった人もいるかもしれない。
自分のことは、よくわかっているようで、わからないのが人間だ。特に自分の悪い部分に関しては見つける天才なのに、良い部分を見つけるのは至難の業だったりする。これはなぜかというと、得意なこととは、自分にとって当たり前なことだからだ。当たり前のことにフォーカスを当てるのは難しい。
僕もセミナーを始めたばかりのときは、自分の粗ばかり気になっていた。しかし、目を向けるべきは周りからのリアクションなのである。自分のやりたいことより、周りが喜ぶことをするとお金は入ってくる。自分で考えすぎるのは良くない。
客観視をすればいいが、客観視をしているあなた自身の主観の上での客観視なので(ややこしい……)、邪魔が入る。人に聞いてしまえばいいのだ。ある程度の年齢になると、人に聞くのが苦手になる人は多い。だからこそ聞くだけで解決することが多いし、周りと差がつく。
素直さは最大の知性である。聞く相手の選び方も大切だ。ベストなのは過去のバイアスがかかっていない、友人歴2〜3年以内の人。さらにその人が副業をやっていたり、収入源が複数あったりする人ならもっといい。あなたの得意で、稼げる分野をさらっと教えてくれるだろう。同じ仕事でも、歯を食いしばって頑張っている人は、「好き得意」を選んで夢中に遊んでいる人には敵わない。
藤野 淳悟
起業家