ラッパーの呂布カルマさんが2024年9月22日にXで、山陽と山陰を連絡する智頭急行(本社・鳥取県智頭町)の恋山形駅の写真とともに、「何だこの駅…気持ちわりぃ…」と発言し、波紋が広がっている。恋山形駅のホームは駅名の「恋」にちなみ、ピンク色にハートマークがデザインされている。
智頭急行によると、駅についてSNSでも「あまり悪い話は聞かない」という。では、今回の騒動はどう受け止めているのか。
批判に反論「俺が暮らしてる街の駅だったら使いたくないけどな」
呂布さんの投稿には、「この装飾で実際に訪れる人が増えたので地域と鉄道路線に貢献してる」「いちいち言うのが気持ち悪いし、だったら写真撮って載せるなよって普通に思う」といった批判の声が殺到した。
呂布さんのXの投稿批判されるのは今回が初めてではない。例えば23年6月には、熊本県立高校の修学旅行で複数の男子生徒が女子生徒が入った風呂ののぞきや盗撮を行ったという報道に関し、「のぞこうと思えばのぞける様な露天風呂を選んだ学校が悪い。男子生徒はのぞけるならばのぞく。当たり前だろ」と発言し、批判を受けた。
こういった経緯を念頭に、「露天風呂覗くのはよくて、正式に広告として出した萌え絵はNGとかどんな倫理観なん…」「他人のセンスにとやかく言える倫理観してねぇけどな」といった反発の声も上がった。
呂布さんはこうしたコメントに「俺の感想に顔真っ赤にして反論してくる気持ち悪いアニメアイコンみてーのがいっぱい来る様になったとこで何なんだ?俺が暮らしてる街の駅だったら使いたくないけどな普通に」と反論している。
恋山形駅は、鳥取県智頭町にある無人駅だ。「恋がかなう駅」として、ハート型の駅名標、フォトスポット、郵便物を投函するとハート型の風景印が押される「恋ポスト」が設置されているなど、「恋」をイメージしたつくりとなっている。また、ホームの壁には鉄道事業者をモチーフにしたキャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」のキャラクターも描かれている。
(広告の後にも続きます)
リニューアル後、評判は上々
J-CASTニュースの取材に応じた智頭急行総務部の担当者は、今回の呂布カルマさんの発言について、「いろいろなことを思われる方がいらっしゃると思うので、弊社としては特にコメントはございません」とした。
前出の担当者によると、恋山形駅をピンク色にリニューアルしたのは13年。日本に4つある「恋」がつく駅の1つとして、「恋駅プロジェクト」への参加を呼びかけられたことがきっかけだったという。
リニューアル後、駅に訪れる人は「かなり増えたと思います」と明かす。SNSでも「あまり悪い話は聞かない」といい、評判は良いようだ。「来て楽しんでいただけることのほうが多いのかなと感じています」と話した。
今回の呂布カルマさんが発信したような批判的な意見については、直接耳にしたことはないといい、「ただ、いろいろな意見があると思います。まずは恋山形駅のことを知ってもらいたいと思うので、今回話題になったことではじめて知った人は、一度足を運んでもらえたら」と話した。