ロックフォール(ブルーチーズ)を使ったタルトタイプのバスクチーズケーキ。塩味と甘味のバランスがとれた味わいで、ワインやシャンパンなどお酒にもぴったりのチーズケーキです。
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スイーツ芸人のスイーツなかのです。
スペイン寄りのバスク地方には、多くのバルが並ぶ「サンセバスチャン」という美食の街があります。「バスクチーズケーキ」と言われている原型は、そこにあるバルが考案したチーズケーキのこと。
数年前からは、日本でもつくるお店が増え、コンビニで発売されたり専門店ができたり、チーズケーキの一つのジャンルとして定着した印象を受けます。
いろいろなタイプのバスクチーズケーキを食べましたが、ありそうでなかったのが、Egun on(エグノン)の「バスクチーズタルト」。
ホールタイプのバスクチーズケーキをつくるお店が一般的なところ、こちらはバスクチーズタルトの専門店。昨年、三重県のリゾート施設「VISON(ヴィソン)」に訪れた時に出会ったお菓子で、小さなタルト型のつくりに驚きました。
店名のエグノンはバスク語で「おはよう」という意味があり、毎日朝から一つ一つ丁寧に焼き上げています。
タルトタイプのバスクチーズケーキは初めて食べましたが、香ばしい生地となめらかなチーズケーキの相性の良さに一瞬で心を掴まれました。
なにより、いちばんの大きな特徴は、世界三大ブルーチーズと評されるフランス産の「ロックフォール」を使っているところ。攻めた味わいかと思いきや、ブルーチーズの持つ独特の香りや塩味が、上品に甘さと重なり、チーズケーキ単体としても完成度が相当高い。
ワインやシャンパンなどお酒が好きな人は、いっしょに食べると、このあまじょっぱさがたまらないはず。ブルーチーズに苦手意識を持つ人も、一度口にしたらイメージ変わると思うのでぜひ食べてほしい。
タルトのつくりも素晴らしく、さっくりとした食感を堪能しながらも、生地が主張しすぎることなく、主役のチーズケーキのクリーミーな味わいに寄り添う絶妙なバランス。解凍した時に、ちゃんと中がトロッととろけるように作られているので、細やかに計算された焼き加減もさすが。
切り分ける必要も無く、シェアのしやすさも良いところ。箱のデザインも可愛いので、贈り物としてもぴったりです。
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