駄菓子販売業の「やおきん」が2024年10月1日より「うまい棒」を値上げする。

やおきん公式Xは9月24日、「うまい棒を応援していただいている皆様へ」として価格改定のお知らせ文書を公開した。

10月1日出荷分より、「12円うまい棒」全商品の希望小売価格を税抜12円から15円に値上げするという。

「お子様のお小遣いでも選ぶ楽しさを感じていただけるよう熟慮してまいりました」

うまい棒は、1979年7月の発売以来、42年間にわたって税込10円の価格を維持してきた。しかし、2022年4月に発売以来初の値上げを行い、現在まで1本12円で販売されている。

「2022年の初の価格改定におきましては、皆様から多くの温かいお言葉やご意見を頂戴いたしましたこと、厚く御礼申し上げます」とした上で、「お子様のお小遣いでも選ぶ楽しさを感じていただけるよう熟慮してまいりました」と振り返る。

しかし、22年以後も主原料であるコーンや植物油をはじめとした原材料全般の価格上昇が進み、人件費・包装資材費・配送費等もさらに大きく上昇してきたと再度の値上げに踏み切った理由を説明した。

「このような状況では自社内でも許容できる範囲をさらに超えてきており、今後も商品の継続・安定供給を図る為に、誠に恐縮ではございますが、10月からの出荷より、商品の価格改定を実施させていただきます」

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「そもそも単価の小さな商品を最小限の値上げに留める企業努力」

国民的駄菓子の値上げに、「とうとううまい棒も15円か…」「ついに僕らのうまい棒が…」と嘆く声もあるものの、「これだけ原材料が高騰してたくさんの食品が値上げされてる中、このような誠意あるアナウンスと共に、そもそも単価の小さな商品を最小限の値上げに留める企業努力だよね?」「無くなることの方が嫌だしサイズ小さくされるより全然いいしなんならもう少し上げたらいいんじゃないかとも思う一般市民」など、理解を示すファンも多い。

ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は同日、値上げを知らせる投稿を引用し「苦渋の決断だったと思いますが、ファンの皆様ともに変わらぬ気持ちで応援を続けます」と反応。

「いつかシュクメルリ味も出ることを願って」とジョージアの伝統料理「シュクメルリ」のうまい棒化を願った。