韓国プロ野球(KBO)リーグのNCダイノスに所属する元広島のマット・デビッドソン内野手(33)が2024年9月24日、韓国ソウル・チャムシル球場で行われた斗山ベアーズ戦に「4番・1塁」でスタメン出場し、46号本塁打を記録した。

46本塁打はKBOリーグ歴代10位タイ

地元メディアによると、デビッドソンの46号が飛び出したのは5点ビハインドの6回。無死1塁の場面で打席に入ったデビッドソンは、甘めに入ったスライダーを逃さずセンターフェンスを越える本塁打を放った。

チャムシル球場は他の球場と比べ広いが、打球は飛距離130.8メートル、速度166.3キロに達し、センターフェンスを越えたという。

KBOリーグ本塁打王争いでトップを走るデビッドソン。46号本塁打で、2位キム・ドヨン(KIAタイガース)に8本差をつけ独走態勢に入った。

地元メディア「ニューシス」(ウェブ版)によると、46本塁打はKBOリーグ歴代10位タイで、NCダイノス球団記録(47本)まであと1本に迫ったという。

KBOリーグ本塁打歴代トップは、日本プロ野球ロッテ、巨人、オリックスでプレーしたイ・スンヨプ氏(48)の56本。イ氏は現在、KBOリーグ斗山ベアーズで監督を務めている。

デビッドソンは大リーグ、シカゴ・ホワイトソックス時代の17年に26本塁打、18年には20本塁打を記録する活躍を見せた。その後、マイナーリーグと大リーグを行き来するなど、低迷が続いた。

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本塁打量産は「バッティングの精度が向上した結果」

22年オフにオークランド・アスレチックスから、日本プロ野球の広島に移籍。23年シーズンは、19本塁打、44打点を記録する一方で、打率が.210と振るわなかった。23年オフに広島を退団し、NCダイノスに入団した。

韓国1年目の今シーズンは、24日時点で打率.301、46本塁打、119打点をマーク。出塁率と長打率を合わせたOPSは、0.998と高い数字を維持している。

広島をわずか1年で退団し、韓国で大躍進するデビッドソン。韓国メディア「東亜日報」(ウェブ版)は、韓国リーグで本塁打を量産している理由に関して「バッティングの精度が向上した結果」と分析した。

打率3割超えで、119打点はリーグ2位。韓国で輝き続けるデビッドソンは、9年ぶりとなる球団最多本塁打更新も視界にとらえている。