3. 登録販売者の仕事内容
登録販売者の仕事と言えば、一般用医薬品を選ぶお手伝いを想像する方も多いかもしれませんが、これは業務のごく一部にすぎません。登録販売者は店舗のいち販売スタッフとして会計や接客、品出しなど数多くの業務に携わります。
一般用医薬品の販売・情報提供
お客さまの症状にあった医薬品を提案し、有効成分、効能・効果、正しい服用方法、副作用、使用上の注意などについて説明します。養生方法や生活習慣についてアドバイスするほか、症状によっては医療機関の受診を勧めることもあります。
症状や目的のヒアリングアレルギー歴や病歴の確認治療中の病気や服用中の薬の確認医薬品の提案・説明養生方法や生活習慣のアドバイス受診勧奨 など
店舗の運営
そのほかにも、清掃や接客、レジ、品出しといった業務を日常的におこないます。定期的に棚卸し作業が発生するほか、販売促進のために売り場づくりを工夫したりします。店舗運営には、医薬品のほかにも化粧品、健康食品、サプリメントなど店舗で扱うあらゆる商品に関する知識が必要ですが、さまざまな商品を組み合わせた提案ができることはドラッグストアや小売店で働く魅力の一つと言えます。
清掃接客レジ品出し棚卸し売場づくり など
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4. 登録販売者の勤務先
登録販売者の勤務先の多くはドラッグストアとなりますが、ほかにも店舗販売業を取得しているスーパーやホームセンター、さらに調剤薬局にも求人があります。
ドラッグストア
ドラッグストアの場合、医薬品対応マニュアルや研修制度などのフォロー体制がしっかりしていることが多く、未経験でも働きやすい環境が整っています。正職員の求人が多く、スタッフから店長(店舗管理者)、エリアマネージャーと長期的なキャリア形成をしやすいという特徴もあります。
一方でPB商品*などの販売目標を課せられることがあるほか、大型店舗になると品出しや棚卸しの作業量が膨大になるといった大変さもあります。
*Private Brandの略。小売業者が自らの店舗で販売することを目的に企画開発した製品群のこと
また、調剤併設型のドラッグストアの場合、わからないことがあったときに薬剤師に相談しやすいというメリットがあります。
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スーパー・ホームセンター・家電量販店・コンビニ等
スーパー・ホームセンター・家電量販店などの医薬品売場の場合、ドラッグストアと業務内容はほぼ同じです。ただし、日用品や化粧品とは売り場が分かれているため、品出しや棚卸しなどの作業が限られているため接客に集中しやすいという特徴があります。
一方でコンビニの場合、医薬品販売は業務のごく一部に限定されますが、一般のスタッフよりも給料が高い傾向にあります。
調剤薬局
調剤薬局の場合、お客さまとの距離が近く、医療用医薬品について学ぶチャンスに恵まれていることが特徴です。ただし、一般用医薬品の販売以外に、処方箋受付や調剤補助、薬の配達など、調剤事務の仕事と兼務するケースがほとんどです。