7. 児童指導員の将来性
児童福祉の分野でとくに需要が増えているのが、発達障害のある子どもやその家族に対する支援です。
今でこそ認知度も高くなっていますが、長い間「発達障害を持つ子ども」は「育てにくい子」と一括りにされてきました。また子どもの育児は家庭内の問題とされ、外部からの支援を受けにくく、中には虐待につながるケースもありました。
このような状況を受け、2012年の児童福祉法改正で「身体障害や知的障害に加え、発達障害を含む精神障害も支援対象に含めること」や「放課後等デイサービスを創設すること」などが規定されました*。
*参考:文部科学省|児童福祉法等の改正による教育と福祉の連携の一層の推進について(平成24年4月18日付事務連絡)
それ以降、生活区域で無理なく支援を受けられるよう施設が整備されていった結果、2012年から2020年までの8年間で、児発や放デイなど障害児支援サービスを提供する事業所は4倍に増えました。
参考:厚生労働省|令和2年社会福祉施設等調査の概況より作成
このように「児童福祉に携わりたい」「ハンディキャップを持つ子どもの役に立ちたい」と考えている方にとって就業のチャンスは増えています。児童指導員の任用資格がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
記事末リンクのABテストリンクテキスト
参考
e-Gov法令検索 |児童福祉施設の設備及び運営に関する基準厚生労働省|障害児支援施策厚生労働省|社会的養護WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)|子ども・家庭|制度解説・ハンドブックふくむすび(東京都福祉保健局)|<障害者・児の福祉>で働く