試験当日を振り返って──持ち物や服装のポイント

──試験当日、持っていって良かった物はありますか?

耳栓は持っていって良かったなと思います。

試験会場がすごく広くて、物音が響くんですよ。ただでさえいつもと違う環境で問題を解くので、耳栓をすることで集中できました。

試験によっては耳栓を使えない場合もあるので、事前の確認が必要ですけどね。

ちなみに、試験に持っていったペンケースの中身はこんな感じでした。

この黄色いのが耳栓で……緑のペンとマーカーは勉強で使っていたものです。試験では使わないんですが、直前に何か書き込みたくなるかもって思って持っていきました。

あとは消しゴムとシャー芯、鉛筆2本にシャーペンですね! 

──参考書や教科書、ノートも持っていきましたか?

大事なものだけ持っていきました。

全部持っていくと重くて疲れちゃいますし「あ、ここ勉強足りないかも……」とか不安になっちゃうので。直前に見直したいものだけ持っていくのがおすすめです。

──試験は1月だったと思いますが、防寒対策などは? 

ひざかけを持っていきました。

服装で言うと、あったかくて脱ぎ着がしやすい格好がおすすめですね。

試験会場の室温は行ってみないとわからないですし、暑かったり寒かったりすると集中できないので、温度調節できる服装だと安心です。

──緊張をほぐすためにやったことはありますか?

自分で参考書を音読した音声を聴き直して気持ちを落ち着かせていました。

試験前じゃなければディズニーのサントラとか聴きたいんですけどね……! 自分の音声を聴くことで気持ちを試験に寄せていきました。

リラックス方法は人それぞれなので、好きな音楽を聴いて緊張をほぐすのもいいかもしれませんね。

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周りに支えられた介護福祉士受験──これから受験する人へのアドバイス

──受験にあたり、周囲のサポートはありましたか? 

夫と職場のサポートに支えられました。

夫は介護福祉士の試験以前から、夜勤がある私の勤務形態に理解があって、生活への配慮をしてくれています。とくに実務者研修で忙しかった時期は率先して家事をやってくれたり。

夫婦間ではお互い仕事が忙しい年齢なので、無理して夜ごはんを一緒に食べないとか、お弁当は各自で作って持っていくとか、依存しないように心がけてます。

こまめに相談や連絡をして、家事も分担して、というスタイルですね。そういった夫の日々の協力は本当に助かりました。

──職場のサポートはどうでしたか?

職場も協力的で、私が実務者研修を受けるために休みの曜日を調整してくれました。

職場としてもスタッフが介護福祉士の資格を取ることで加算が増えたり、仕事がしやすくなったりとメリットがあるので、前向きに応援してくれましたね。

受験に必要な書類を職場から取り寄せることが多いので、職場の人間関係が良好で良かったなって実感しました。

例えば実務者研修を修了した職場を退職していたり、実務経験3年のうちに転職していたりすると、書類を取り寄せるために退職した職場へ連絡しないといけないので気まずかったりします。

──周りの支えも重要ですね。介護福祉士受験を振り返って反省点はありますか? 

今思えばちょっと焦りすぎていたかなと。

「今年度受からなきゃ!」って気持ちでいたので、スケジュールが詰まって大変でした。周りのサポートがあったから乗り越えられましたけどね。

──受験まで時間の余裕があると気持ちの面でも余裕ができそうですね。

そうですね。前々から「この時期に取ろう」と意識しているといいかもしれません。私のように短い期間で受かろうと焦らず、3年計画など長めにプランを立てることが大切ですね。

──介護福祉士合格者のSさんから、これから受験する方へのアドバイスをお願いします。

私の場合は実務者研修を受けたのが介護福祉士の試験対策になりましたが、なにかしらの対策講座やスクーリングを受けておくことをおすすめします。

試験を受ける環境自体が緊張するので、授業などで空気感を体験しておくと安心ですね。

あと、介護福祉士を受験する方たちは年齢層が高めです。私自身がそうだったんですが、若手で受験すると周りがベテランっぽい人ばかりなので不安になりがちだと思います。

でも、「実務経験があってちゃんと勉強していれば大丈夫なので安心して!」って伝えたいですね。周りが強者だらけに見えますが、既に落ちている人も多いので焦ることはありません。

──最後に、介護福祉士資格を取得する魅力を教えてください。

介護福祉士は現場ですぐに活かせる資格です。試験対策を通して、今まで業務で取り組んでいたことでも改めて気付く点がたくさんあります。先輩からのアドバイスの理解も深まりました。

介護への理解が深まることで、現場でのコミュニケーションや立ち回り方もわかってきます。

そして何より資格は形に残りますし箔が付きます。「介護福祉士の〇〇です」と名乗れることは大きいです。

20代のうちは、利用者さんやそのご家族、一緒に働くスタッフが年上であることが多いので、とくに若い人は介護福祉士の資格を持っていると周りからの信頼度が全然違います。

なので、若い人ほど介護福祉士の資格を取っておくべきだと私は思います!

──貴重なお話をありがとうございました!