介護の技術と知識で仕事に自信とやりがいが持てる

年々進む日本社会の高齢化により、高齢者の人口は増え続けています。それにともない、介護サービスを提供する事業所以外の場所でも、利用者の年齢層が上がっています。年齢を重ねるにつれて病気やけがは増えるもの。健康管理のためには病院だけでなく歯科医院や接骨院など、さまざまな施設を利用することになります。ですから、介護職以外の人でも、介助の必要な人が来院されたときには付き添いの人と一緒に移動の介助をしたり、診療を行う上でも注意すべきことを覚えておいたりする必要があります。

また、訪問歯科や訪問マッサージなどを行っている事業所では、要介護認定を受けている人に関わる機会が少なくありません。そんなとき、介護の資格や介護の技術・知識があれば、患者や利用者一人ひとりに合わせてスムーズな対応ができるようになります。職業本来の役割を果たしつつ介護の側面からもサポートできることは、自信やモチベーションにもつながるでしょう。

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介護の資格はすぐ取れる?何から始める?

介護の技術や知識を身に着けたいと考えたときに、まず思い浮かぶのは「介護系の資格を取る」ということ。しかし、資格取得にはある程度費用や時間がかかります。さらに、資格によっては実習が必要になるものもあり、なかなか踏み出せないという人も多いでしょう。

実は、介護の資格には講習や研修を受けるだけで認定を得られるものもあるのです。それが「入門的研修」や「移動支援従事者(ガイドヘルパー)」です。

入門的研修は、2018年度にスタートしたばかりの研修で、これまで介護と関わりがなかった方を主な対象者としています。認知症や障がいに関する知識や基本的な介護の方法などを学ぶことができ、約3日の研修を受講することで修了証書が授与されます。

移動支援従事者(ガイドヘルパー)は都道府県が定めている養成機関で研修を受けることになりますが、修了試験はありません。研修は視覚障害・全身障害・知的障害と3つの分野に分かれていますので自分が必要と感じた分野からチャレンジすることもできます。