新築マンションのみにかかる初期費用の内訳
中古マンションのみにかかる初期費用は前述しているため、ここでは新築マンションのみにかかる初期費用の内訳をご紹介します。
申込金(申込証拠金)
新築マンションを購入する場合には、申込証拠金の支払いが必要です。
これは売主に購入申し込みの意思を示すために必要な費用となっており、10万円以内の場合が多いです。
仮に申込金を支払った後で購入をキャンセルする場合には、代金は返金されます。
ただ、新築マンションであっても物件によっては申込金が必要ないケースもあります。
購入を検討している場合は、売主に申込金の有無を確認しておくと良いでしょう。
修繕積立金・管理準備金
修繕積立金や管理準備金も、新築マンションを購入する際にかかる初期費用のひとつです。
修繕積立金・管理準備金は、マンションを大規模修繕する際に必要となる費用です。
修繕積立金はマンションや住戸の広さによって異なり、20万円~90万円が目安となっています。
管理準備金は10,000円~20,000円ほどかかります。
マンションの大規模修繕は築年数に合わせ10年おきに実施されるケースが多く、そのための積立金のようなものです。
入居後には必ずかかる必要経費なので、準備しておきましょう。
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頭金はどのくらい用意すべき?
マンション購入時には、頭金を準備する方も多くいますが、もちろん頭金なしで全額ローンを組むことも可能です。
もし、頭金を用意したいと考えた場合、どれくらいの金額が必要になるのでしょうか?
頭金と自己資金は違う?
そもそも、頭金とは何を意味するお金でしょうか?
マンション購入時の頭金は、マンション価格内で住宅ローンなどの借り入れ以外の金額を意味します。
頭金は、自己資金で貯めたものも含まれますが、親から贈与されたもの、勤務先や親からの借り入れなども含まれます。
戸建て住宅でもマンションでも同じですが、税金やローンなどの手数料は諸費用が必要です。
諸費用は、マンションで購入価格の3%~5%が平均となります。
これらを合わせた金額を、自己資金で用意して頭金にする場合が多いです。
頭金はどれくらいを目安にするべき?
上記の内容を踏まえて、頭金をどれくらい用意すべきかの目安をみていきましょう。
住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」では、住宅購入時の頭金平均額、平均割合を公表しています。
住宅(種類)平均購入価格平均頭金頭金割合新築マンション4,528.5万円785.9万円17.4%中古マンション3,025.8万円418.9万円13.8%注文住宅(土地付き)4,455.5万円412.3万円9.3%注文住宅(建物のみ)3,569.7万円596.6万円16.7%
ここでは、マンションの平均購入額に加えて、注文住宅の購入額も含めて比較してみました。
これらの結果を見る限り、住宅購入時には10%~20%程度の頭金を用意することが多いようです。
しかし、注文住宅に比べてマンションの場合は頭金の割合が多くなっていることがわかります。
これは、都心のマンション価格を中心に高騰しているため、平均額の水準も高い傾向となっているのです。
その地域によって平均額には変動がありますが、基本的にはマンションの方が頭金も高いことを覚えておくと良いでしょう。
頭金を支払うタイミングは?
気になる頭金ですが、どのタイミングで支払うべきでしょうか?
頭金は、マンション完成後、引き渡しが行われるタイミングで支払う必要があります。
【マンション購入の流れ】
①マンション購入申し込み
(申込証拠金として約10万円)
②売買契約
(手付金として価格の5%~10%程度)
③引き渡し
(頭金残金)
マンション購入の際には、上記のような流れで進んでいきます。
申込証拠金、手付金などは、最終的に頭金の充当されるため、さらに頭金を用意する必要はありません。
例として3000万円のマンション購入、住宅ローンを2700万円にしたと計算します。
頭金300万円の場合、申込証拠金で10万円、手付金150万円、残り140万円を引き渡しの際に渡すということです。