愛犬と飼い主が一緒にくつろげる「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」

秋は愛犬とのお出かけが楽しい季節。標高が高く、ひと足早く涼しくなる箱根は、近年、ペットフレンドリーなカフェやショップも増えており、愛犬と過ごせる旅先として大注目。今回は、愛犬のタンタンと一緒に泊まれる「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」を訪れた。日本でも有数の温泉地・強羅(ごうら)にある高級リゾートホテルで、密かに人気の「ドッグフレンドリールーム」に宿泊。ペットと泊まれる宿泊施設が増えるなか、愛犬家のリピーターが増え続ける理由に迫る。

他のホテルでは得られない、特別な満足感

夕食はホテル内のダイニングで和食、鮨(すし)、洋食から選ぶこともできるが、今回はタンタンとできるだけ一緒に部屋で食べられるよう、ルームサービスを利用。

〈左〉犬用メニュー。左は、大山鶏の胸肉と砂肝をローズマリー、少量のにんにく、オリーブオイルでソテーした「チキチキ」。右は、赤身の良質な鹿肉を柔らかく煮込んだ「鹿肉のポトフ」。〈右〉普段は食事にあまり欲を見せないタンタンも、「チキチキ」には一心不乱

ドッグ用ルームサービスは、他にも「馬肉のソテーごはん」など栄養士が考案したバランスのとれた犬用メニューが揃う。

飼い主が部屋でいただいたのは、和洋折衷コース。


ルームサービスなら、ソファで愛犬と一緒に寛ぎながら(視線を感じつつも…)ゆったり食事を楽しめる

重箱にセットされたのは、旬の刺し身やいくら、和牛のステーキなど贅(ぜい)を尽くした組み合わせ。サラダにはじまり、土鍋で提供される炊き込みご飯、デザートのフルーツ、焼き菓子に至るまで、おもてなしの心をくんだ料理が並び、飽きることがない。ルームサービスひとつとっても、他のホテルでは得られない満足感が得られた。

夕食後は、すっかり安眠モードのタンタンを部屋に残し、飼い主は「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」の醍醐味(だいごみ)でもある温泉へ。大涌谷温泉を源泉とする酸性の硫酸塩泉は、肌にしっとりと馴染(なじ)み、日々の疲れを流してくれる。温泉の広さ、充実したアメニティ、隅々まで行き届いたサービスと、一流ホテルならではのクオリティが随所に感じられ、飼い主にとってもこの上ない至福の時間だ。


翌日の朝食は、中庭に面したバルコニーで

翌朝も温泉に浸かり、ルームサービスでアメリカンブレックファストの朝食をとる。フレッシュなスムージー、焼きたてのパン、彩り豊かなサラダ、オムレツやポーチドエッグなどから選べる卵料理。

チェックアウトが12時なので、朝のお散歩でタンタンとゆっくり強羅を探索してもなお、もう一度、温泉タイムを確保でき、心ゆくまでホテルステイを満喫できる。通常10時チェックアウトの宿が多いところ、ペット連れの宿泊者にはここからの2時間が、旅の満足度を大きく左右するのだろう。犬連れのリピーターが多いというのも納得だ。


ドッグフレンドリー ルームを予約する際は、必要事項を記入した「宿泊滞在同意書」を、狂犬病接種、ワクチン接種証明書のコピーとともにホテルへ提出。当日のチェックインもスムーズにできる

チェックアウト後は、愛犬と一緒にいける「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」のガーデンや、ポーラ美術館の「森の遊歩道」で自然に囲まれたアートを楽しんだあと、東京へ。

愛犬とのドライブや宿泊は、終始目を離せず、犬にストレスを与えぬよう気を張っていなければならず、飼い主が疲れてしまう旅も多いが、「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」でのステイは、ドッグアテンダントさんのサポートやトリミングサービスを受け、ともにソファに寝転がり、一流ホテルならではのおもてなしを実感。愛犬と飼い主も一緒に、最高級の時間が約束されている。

text: Aki Fujii

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