当時の私は仕事が忙しく、疲労によるめまいだと思い込んでいました。あまりに長引くので病院を受診したところ、思いも寄らない病気が判明して驚きました。どのような症状で何の病気だったのか、私の体験からお話しします。
歩くだけでもめまいがする
初めて症状に気付いたのは、就寝するときでした。ベッドに入りあお向けになると、天井がぐるぐる回っています。ベッドで上半身を倒したときに天井が回って見えるのは、数日続きました。就寝時だけなので「疲れているんだろうな」と思っていましたが、どうもそうではありません。めまいは次第にひどくなり、日中でも起こるようになったのです。
そればかりか、日に日にひどくなっていきます。パソコンに向かっているとき、洗濯物を干すとき、椅子から立ち上がるときなど、少し頭を上げたり下げたりするだけで目が回ります。そして、とうとう真っすぐ歩くことすら困難な状態になりました。
(広告の後にも続きます)
思いも寄らなかった意外な病気
耳鼻科を受診したところ「良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)」という病名を告げられました。一定期間めまいの症状が続く病気で、発作が起こる間隔や期間は人それぞれに違うという説明を受けました。実は、その十数年前も同じ症状に襲われたことがある私は、そのときのことを医師に伝えました。そして「恐らく、あなたの場合は発作が10〜13年おきなのだと思います」と、説明されたのです。
当時、完治させる方法は確立されていないという説明も受けています。ただ、幸い発作が起こる間隔が長いことと、症状を抑える漢方薬のおかげで安心できました。人によっては、数カ月おきに発作が出る人もいるそうで、一生付き合っていく病気とのことです。