LINEの返信内容と頻度、実は全部間違っている!?ハイスペ男が女に冷める瞬間とは

今週のテーマは「男からのLINEの返信スピードが急に落ちた理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「前はすぐに返信が来たのに…冷めた?」3回会った後、彼からのLINEが急に減ったワケ

金曜12時半。ランチタイムになりスマホをチェックすると、いくつかLINEが入っていた。

ランチに向かうエレベーターの中でパパっと既読をつけ、必要なものにには適当に返信する。しかし、菜穂からのLINEに一瞬手が止まる。

「どうしようかな…」

最適な返答が見つからないので、既読にはしたもののそのままにしてエレベーターを降りた。

26歳だという菜穂は可愛くて、最初はいいかなと思っていた。しかし色々と連絡を取り合っているうちに、「この子はちょっと違うな」と思うようになった。



A1:最初は可愛い子だなと思って興味があった。



菜穂と出会ったのは、友人が開催してくれた食事会だった。ふわっとした雰囲気で、可愛らしい菜穂。外見は、結構タイプだった。

「菜穂ちゃん、お仕事は何をしているの?」

「私は会計事務所の事務をしています」

「そうなんだ。場所はどの辺り?」

「最近事務所が移転して、今は虎ノ門です」

僕の仕事が忙しい時期だったこともあり、この日は1軒目で解散となった。その後もバタバタしていて、1週間後にようやく菜穂を食事に誘うことができた。

すると「もちろんです」と返信が来たので、僕たちは二人で食事へ行くことになった。

華美なお店も良かったけれど、僕はしっぽりと話したかったので、恵比寿の住宅街の間に佇む『酒家の元』を予約した。

「淳さんから連絡をもらえて、嬉しかったです♡」

落ち着いた照明のせいか、一層菜穂の笑顔が輝いて見える。「嬉しい」とか素直に言われると、男心がくすぐられる。

少し照れくさくなり、僕は俯きながらも思わず笑顔になる。

「いやいや、こちらこそ」

こうして、僕たちのデートが始まった。二人での食事は初めてのため、食事をしながらお互いの話を聞き合う。

しかし僕はこの会話で、何となく菜穂の属性がわかってしまった。

「淳さんのお仕事って、具体的にどんなことをされているんですか?」

「コンサルなんだけど…。IT系の経営コンサル、って言ったらわかるかな?」

そう言うと、少しポカンとしている菜穂。

「IT系の経営コンサル…」

わかった風でいるけれど、この様子はきっとわかっていない。だから僕は、違う話をすることにした。

「まぁ仕事の話はいいや。食事中にしても面白くないだろうし。それより菜穂ちゃんは?普段は何をしているの?」

「私は仕事が定時に上がれるので、終わったらピラティスに行ったりしています」

「ピラティス!最近流行ってる?周りの女の子から、そのセリフすごくよく聞くんだけど」

「流行ってますよ〜。可愛い子たち、みんな行っています」

「そうなんだ。何をするの?ってか、何に良いの?」

― あぁ、ナルホド。

言い方は悪いかもしれないけれど、菜穂は至って“普通の子”だなという印象を受けた。ただもちろん、それが悪いことではない。

ギラギラしていなくて落ち着いているし、可愛いし素直そうだ。

この日は2軒目も行ったが、菜穂はここでもちゃんとお礼も言ってくれた。

「淳さん、今日は一緒にいられてすごく楽しかったです♡」

このデートを通じて、菜穂に対して悪い印象は何もなかった。けれども、この後が問題だった…。



A2:LINEの返信スピードなど、計算が見え隠れてして面倒。



このデートを終え、翌日に菜穂はもちろんお礼のLINEも送ってきてくれた。

― 菜穂:淳さん、昨日はありがとうございました。とっても楽しかったです。

― 淳:こちらこそありがとう!また行こう。

一旦、ここで僕の中で会話は終了していた。しかし菜穂からのLINEは続く。

― 菜穂:今日もお仕事ですよね?頑張ってください!

「頑張ってください」と言われても、頑張っているし、どう返していいのかわからない。何か質問されたら返信もしやすいが…結局僕が返信できたのはその日の夜になってしまった。

― 淳:ありがとう!ごめんバタバタしてて返信遅くなった。

だが、ここから僕は菜穂に対して気持ちが冷めていくことになる。

僕がこの返信を送ったのが20時くらいだったのだが、菜穂の既読がついて返信が来たのは、翌日。しかも、翌日の夕方くらいだった。

― うわ、これって…。

もちろん、返信が遅いのは構わないし、僕もスマホに張り付いているわけではない。仕事が忙しい時には、もちろん返信も遅くなる。

だが菜穂の場合、自分からLINEを送ってくるくせに毎回返信が超絶遅い。大概、返信が来るのは半日以上経ってから。

菜穂の性格的に、絶対こまめにスマホは見ているはずだし、毎晩20時に寝ているとは思えない。だからきっと、僕のLINEを既読をつけずに長押しで内容をチェックして、「しばらく置いてからにしよう」と思っているに違いなかった。

テンポも悪いし、”頑張って計算している感じ”がこちらに伝わってきてしまう。

見え見えの恋愛テクを使われても、興ざめする。それに僕は「LINEの返信が遅い=仕事ができない人」だと思っている。

そうなると、一気に人として魅力的に見えなくなってくる。

ただひょんな流れでお互いの親友を紹介し合うことになってしまった。

― 淳:僕の親友が彼女を探しているんだけど、菜穂ちゃんの周りに誰か良い子いたりしないよね…?

― 菜穂:いますよ!ちょうど私の親友も彼氏を探していて!

約束をした以上、破るわけにはいかない。

だからこの食事会が終わるまでは、僕も菜穂に対して失礼がないように振る舞ってはいた。

ただこの食事会を無事に終え、僕の中でもう菜穂と連絡を取り続ける意味はなくなってしまった。

僕は効率が悪いのが嫌いだ。だから見え見えの恋愛の駆け引きテクなど使われると、面倒になってしまう。

結局菜穂に対する連絡のモチベーションも義理もないので、返信が億劫になり、連絡頻度が急に低くなっている。



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▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

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