女性が多い職場でずっと働いてきた私。前職も女性ばかりで大変でしたが、今の職場も女性が9割です。表面上は仲が良いのにいなくなれば文句を言うという構図はどこに行っても変わらないと感じています。5分前まで楽しく話していたのにちょっとしたきっかけで険悪な空気になり、ぶつぶつグチグチ言い始める……。その構図に疲れてきたのに、そこで働き続けることを決めたアラフィフ主婦の体験談です。

女性ばかりの職場で陰口を聞くのが不快…





イソップ寓話で「卑怯なコウモリ」という話があります。獣と鳥、どちらにも良い顔をした結果、嫌われてしまうコウモリの話ですが、これは女性の職場で賢く生き抜いていく知恵だと私は思っています。

うまくやっていける人は八方美人で、コウモリのように強い人を瞬時に見抜いてうまくそちら側につくことをして結果的に得をします。私はその才能がまったくなく、前職は化粧品メーカーにいましたが、女性ばかりの職場にずっといても見抜ける感覚は育たず、雑用や地味な仕事をこなす日陰の役でした。

でも、私は目立たない地味な係が気に入っているので、トップでカリスマの美容部員の先輩たちの陰でひっそり働くのになんの不満もありませんでした。雑用や仕事を押し付けられ過ぎて、そういうことを率先しておこなうことが当たり前の感覚になっていたのかもしれません。

(広告の後にも続きます)

転職しても女性のコソコソ話を目撃

パートとして再就職した職場も女性ばかりです。年齢層も高く、小さい子どもがいる人、子どもが手を離れた人などさまざま。ほぼ主婦なので体調不良や子どもの発熱などで早退や休んでしまうことに関しては本当に寛大で、この職場でよかった!と思っています。

ただ、仕事をしているとき、チーフクラスが2人くらいそーっと離れてコソコソコソコソ、誰かの話をしているのがすごく不快! 仕事の話でなく、あの人はこうだからああだからという愚痴をずーっと話しているのです。

その人たちだけでなく、観察していると、「あの人は良い人なんだけど、ここが良くないんだよね」とかブツブツ言っている会話がよく聞こえてくるようになりました。入社してすぐのころは自分の仕事を覚えるのに必死で周りを見る余裕がなかったですが、慣れてきて周囲を見渡せるようになると、そうしたことにも気付き始めました。

そうなると、「ああ、今私のことを言ってるのかなあ」などと思ってしまって落ち込み始めます。それは考え過ぎのときもあれば、間違いなく言われているときもあります。

仕事で失敗して何かを言われるのは仕方ないのですが、怒られた人がいつまでも第三者にグチグチ文句を言っているのを目の当たりにするのはきついものがありました。