注文住宅と分譲住宅の違いは?メリット・デメリットも解説!

注文住宅のデメリット

注文住宅には多くのメリットがある一方、やはりデメリットも。しっかり確認していきましょう。

 

打ち合わせに時間がかかる

注文住宅の家づくりは何度も住宅会社と打ち合わせを重ねるため、プライベートの時間がどうしても削られてしまうでしょう。

注文住宅の打ち合わせ回数は、一般的に10~20回といわれています。間取りや住宅設備はもちろん、照明やスイッチの配置に至るまで細かな部分の打ち合わせも必要になります。

何度も打ち合わせをするうちに、住宅会社の担当者と認識の違いが生まれることもしばしば。打ち合わせの後はもらった資料をファイリングしたり、打ち合わせ内容をメモしておくなど、整理して記録を残しておくとよいでしょう。

 

予算オーバーになってしまう場合がある

注文住宅は自由に間取りや住宅設備、デザインなどを決められるため、予算オーバーになってしまう場合もあります。予算オーバーになってしまう要因として、打ち合わせを重ねていくうちに夢が膨らんでしまうことや、普段扱わない金額のため金銭感覚が麻痺してしまうことなどが挙げられます。家族にとって必要な要素は何かを見極めながら打ち合わせを進めることが大切です。

予算オーバーにならないコツをご紹介します。

 

①部屋数を減らす

部屋数の分だけドアやクローゼットなどの建具が必要になるため、コストが上がってしまいます。

子ども部屋はつくらずに夫婦の寝室に併設して将来的に仕切りをつくるなど、ちょっとした工夫で部屋数を減らすことができます。

 

②収納スペースを減らす

収納スペースは住宅をすっきりさせるのに欠かせないものですが、必要以上に造作の収納スペースを設置するのはおすすめできません。居住スペースを圧迫するだけでなく、収納スペースをつくる際の費用もかさむためです。

中2階の下部分を収納スペースとして活用したり、大きなクローゼットに物をまとめることで、費用や居住スペースを削減できます。

 

③水回りをワンフロアに

水回りの設備はワンフロアに集約させることで、排水管の工事費を抑えられます。1階と2階にトイレを設置したいときなどは、2階にトイレは必要なのか一度振り返って考えてみるとよいでしょう。

 

入居までのスケジュールを立てるのが難しい

注文住宅は土地探しや打ち合わせが長引くこともあるため、入居までのスケジュールを立てることが建売住宅よりも難しいといわれています。注文住宅を建てる際は依頼する住宅会社の担当者に確認しながら、入居までのスケジュールを押さえておくことが大切です。

 

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分譲住宅のメリット

注文住宅は一から住宅をつくるため自由度が高い一方、打ち合わせなどの負担が大きいとわかりました。

次に分譲住宅のメリットを見ていきましょう。

 

土地と住宅をセットで購入できるため、土地探しに時間を取られない

分譲住宅の大きなメリットは、土地と住宅を同時に手に入れられることです。注文住宅はどうしても土地探しに時間がかかってしまう一方、分譲住宅はすでに土地が決まっているため土地探しに時間を取られることがありません。

また注文住宅と違ってすでに完成されている住宅であるため、注文住宅よりもスムーズに入居できます。

 

注文住宅より安価に新築を購入できる

出典:2020年度フラット35利用調査(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html)

分譲住宅と注文住宅の相場をそれぞれ比較すると、分譲住宅のほうが700万円ほど安くなっています。新築でありながらも費用を安く抑えられる点は、大きなメリットといえるでしょう。

 

住宅を実際に見ることで暮らしをイメージできる

分譲住宅は完成している住宅を見学できるため、暮らしをイメージしやすい点もメリットです。

注文住宅は自由度が高い分、間取りや住宅設備などは入居するまで確認できません。完成形を事前に見られないため、思っていたイメージと違ったり、間取りが思いのほか不便だったというケースもあります。

分譲住宅であれば、ある程度使い勝手が確立されている間取りを採用しているため暮らしやすい点が魅力。思い通りの間取りやデザインにはできませんが、設計士が考え抜いた使いやすい住宅で暮らせるのは分譲住宅ならではの強みでしょう。