秋は翌年の庭づくりに向けた準備のシーズン
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翌年に向けて新しい花壇のデザインや、ガーデンやバルコニーの模様替えを準備するにあたって、よく考えておくべきことがあります。ナーセリーやガーデンセンターをいくつか回ってみるとよいアイデアを得ることができますが、それは一時のみの姿であることに注意。花が咲いていない株や小さなポット苗が、ピークにはどのように育つかを想像するのは難しいものです。園芸店にお買い物に行き、苗を購入する前に、庭の環境やどのようなガーデンをつくりたいかをしっかり計画しましょう。
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宿根草の庭づくりのポイント
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宿根草ガーデンは、多くが霜の降りる冬に休眠する宿根草で構成されたガーデンです。宿根草は植えっぱなしでも毎年春に芽吹きますが、数年経ったら株分けや植え替えが必要なことを覚えておきましょう。また、宿根草には非常に多様な種類があり、それぞれについてどんな環境を好むかを把握しておくことが大切です。宿根草の庭づくりで考慮すべきポイントには、次のようなものがあります。
植栽場所の決定と植栽環境の把握
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宿根草を植えるための最初のステップは、庭をつくる場所を選び、選んだ場所を調査すること。日向/半日陰/日陰、湿った土/乾いた土、土壌のpHなど、その場所の環境を把握しておきましょう。宿根草にはそれぞれ個性があり、日向を好むものもあれば、日陰を好むものもあります。また湿った環境を好むものもあれば、乾燥した環境を好むものもあります。それぞれの個性を知り、よく理解することが最も重要です。
何を植えたいか
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カタログなどを参考に、カラーコンセプトを決めましょう。新しい花壇や寄せ植えのテーマを決めることも大切です。こうしたテーマを決めておくと、いろいろなことが決めやすくなります。
植物はすべて同じ高さに揃えるのではなく変化をつけます。基本的には3段階、背の高い植物、中くらいの草丈のもの、そして地面を覆い隠すようなグラウンドカバープランツがあるとよいでしょう。背の高い植物は背景に向き、花壇や寄せ植えにしっかりとした構造を作ってくれます。草丈の低いものは中ほどや手前に植えるとよいでしょう。それから球根も忘れてはいけません。
長く楽しむためには、開花期が早いものから遅いものまで入れるようにし、また冬も彩りを保つ常緑の多年草も取り入れるのがおすすめです。
カラーテーマの設定
カラーテーマを設定することは、大いに助けになります。その際にクリアすべきポイントは、一年中楽しめる花の組み合わせを見つけること。色と言っても、必ずしも花色を意味するわけではありません。葉色も重要ですし、季節によって色が変わることもあります。カラーリーフや春の球根花、紅葉など、いろいろな素材を使って、一番好きな色や、暖色、寒色、パステルカラーなど、好みの組み合わせを探しましょう。組み合わせにこだわる必要は無く、単色で設定してもOKです。青と銀色の組み合わせなども素敵ですよ。
見頃を決める
何月に開花のピークを持ってくるかを決め、植物を選びましょう。理想的には、その時期に開花期を迎える花が植栽の80%程度を占めるようにします。また、グラスは全体の30%以下になるように抑えたほうが、植栽が単調になってしまう危険を回避できます。