宿根草を健全に育てるポイントとデザインアイデア
宿根草を選んだら、いきなり地面に植えていくのではなく事前に準備しておくと失敗がなくなります。
土の準備
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土壌の準備は、植物を健やかに育てるためには欠かせません。まずは植栽場所の雑草を取り除くことから。次いで植物性や動物性の堆肥として、腐葉土や馬糞、牛糞などを投入し、土壌環境と肥料分を改善します。こうすることで、植物が順調に成長し、根付くまで栄養を与えることができます。
植栽する際のポイント
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植栽のコツとして、同じ種類の植物を 3 つずつグループにまとめて配置すると、大きな塊のように見えます。必ずまとめて植えなくてはいけないわけではありませんが、ランダムに点在させるよりも見栄えがよくなるおすすめの手法です。
また、ミックスボーダー花壇はナチュラルな反面、少し乱れた印象になりがち。そこで植栽を区切るように植物を植えて境界線を作ったり、花壇の前面に植栽をしない空白のスペースを用意してコントラストを演出するのがおすすめです。境界線とする植物は十分に密に植え、線が細すぎたり狭すぎせず、はっきりと分かるようにしましょう。
苗を購入する際は、質問に答えられる専門の販売員がいて、役立つヒントももらえる園芸店で購入するようにしましょう。地元の気候に合った、しっかりとよく育ったものを選ぶと安心です。
風よけの設置
風よけも健全な生育に役立ちます。例えば、木製フェンス生け垣は風除けとして有効です。生け垣であれば、刈り込んだり、自然のままにしたりと形の変化が楽しめますね。
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宿根草の組み合わせ例
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まず、秋の雰囲気に合うおすすめの植物の組み合わせ例をご紹介しましょう。
例えば、ススキ、赤いダリア、背の低いシルバーリーフプランツ、レースフラワーやニンジンなどの繊細な葉の植物などを合わせた植栽。スティパ・ギガンテアと赤や白のエキナセアを、白のエリンジウムやポテンティラ、ベンケイソウなどと合わせるのもおすすめです。ベンケイソウやエリンジウムは、昆虫たちにもやさしい花です。トリカラーの花合わせとしては、赤やピンク、白のコスモスと、青や赤のサルビア、そしてグラス類を合わせても素敵ですね。
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ほかのシチュエーションとして、乾燥に強い植栽にするならガウラを背の高いグラスやベンケイソウと組み合わせても。ピンクのガウラはバタフライガーデンにもぴったりです。日陰の庭なら、日陰を好む宿根草として、ギボウシ(ホスタ)、ヒューケラ、フウチソウ、ニシキシダ、ベゴニア、ブルンネラ、ポレモニウムなどを活用するとよいでしょう。また、グラス類はボーダーの印象をドラマチックに変えてくれる素材。グラスの多くはシードヘッドもとても魅力的です。