弁護士による2次被害も

注意しなければならないのが、弁護士による2次被害である。投資詐欺被害は一般的に言って回収可能性が高いとは言えない。そういったリスクをきちんと説明せず、「回収できる」ことを強調して受任する弁護士がいる。

一般人を相手にした弁護士の報酬体系は基本的に着手金と成功報酬からなっており、全く回収できないようなケースでも、着手金だけは得ることができる。したがって、着手金欲しさにリスクを説明せず、受任する弁護士が出てくるのである。

このような弁護士の見分け方としては、法律相談を弁護士自身が対応しないとか、着手金が高いのに成功報酬が異常に低い(回収額の1~2%等)という点が挙げられる。また、ネットで大々的に広告展開していることも多い。詐欺に引っかかるのも要注意だが、その後に弁護士の2次被害にひっかかるのにも注意していただきたい。

最後に強調しておくが、「ネット上の儲け話は全部詐欺」である。例外など無い。「これは本当ではないか」と思ってしまう人が引っかかる。また、副業を検索して詐欺に引っかかる人も激増している。ネットで儲け話や副業を探すのはやめた方が良い。詐欺師はあなたの想像以上にネット上にたくさん存在する。

弁護士

ブラック企業被害対策弁護団所属

明石順平