世界を見据えて突き進むBE:FIRSTの、SHUNTO、RYOKI、SOTA、3人の絆とは?

2021年のデビューから3年。いまや世界を見据え突き進む7人組ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」。

今回はSHUNTOさん、RYOKIさん、SOTAさんの3人を、つかの間、とあるホテルにご招待した。

今年はドームツアーも開催する彼らが、洗練空間で開放的に楽しんでくれた。



家族のように心許し合う3人に聞いた!“世界進出”の重圧をはね返す「7人の絆」



8月初旬の撮影当日、SHUNTOさん、RYOKIさん、SOTAさんが渋谷のホテルに到着したと連絡が入った。

スタッフが2階に下りて目撃したのは、エレベーター横のベンチにギュッと寄り添って座り、記念写真を撮る3人。撮影用のシャンパンを手にすれば、「天辺でPOPシャンペ〜ン!」と、自分たちの曲を口ずさむ。BE:FIRSTはご機嫌だ。

そして年長メンバーJUNONさん&LEOさんが出演した昨年11月号を見せると、3人はニコニコに。



RYOKI(以下R):これは誰ですか?

東カレ:BE:FIRSTのJUNONさんとLEOさんです。

SOTA(以下SO):あ〜、今日はもう家で寝転がっている人たちですね。

SHUNTO(以下SH):そういえばあったね、JUNONが金髪の時。



「それぞれお互いのことを知り過ぎているけど、いまも新発見はあります」



東カレ:結成3年。メンバーの意外な一面を知ることはいまもありますか?

SH:新たな一面が見えても、知り過ぎていて意外とはならないかもです。

R:分かる。彼ならそうだなと。

SO:でも、いまも新発見はありますよ。え〜と、SHUNTOは……、実はしゃぶしゃぶが好き(小声)。

R&SH:(爆笑)。

SO:いやいや、焼肉のイメージがあるじゃん。でも、焼くと思いきや、実は全然焼かないんです。

SH:確かに真価を発揮するのはしゃぶしゃぶですね(真面目)。

R:マジでごめん。どうでもいい!

SO:それはなしじゃん!どうでもいいのは承知。RYOKIもあるよ。

R:えっ。何?怖い!

SO:RYOKIはね、酔っ払って記憶が薄れていくタイミングが分かりやすい。猫みたいになって優しくなる。

SH:それは確かに分かるかも。

R:本当に意外だった(笑)。

SO:あと、「俺、下まで行くよ!」って見送ってくれる時は酔っています。

東カレ:SHUNTOさんはどうなります?

SO:SHUNTOは僕と一緒に飲むと歌って踊ります。基本はSHUNTOの家で、洋楽のYouTubeをずっと流しながら、彼は汗だくで踊っています。ダンスの迫力がすごいです。

東カレ:今回の3人で外食することも、日頃からあるんですよね?

SO:はい、居酒屋に行ったりします。

R:YouTubeの企画で“RYOKI&SOTAとしっぽり飲み”というのがあって、SHUNTOからその最中に連絡が入り、撮影が終わった夜に3人で飲みに行ったこともありました。

SO:あまり覚えてないですけど、その日は家に帰ったら、なぜかふたりのキャップが腰についてました。

東カレ:かぶるのではなくて?

SO:頭には自分のをかぶっていて、両腰に彼らのキャップがついていて、だから僕がつけたんじゃないのかなと。

R:あ〜、誰かがSOTAのでしょって。そしたら2個つけないだろっ!



「僕らは地道な積み重ねが強み。小さな規模でも海外ツアーに挑戦したい」



わちゃわちゃした日常がある一方、数多く呼ばれる国内フェスでは、「全員歌が上手過ぎる」「惚れた」とロックファンをも虜にするBE:FIRST。

今年7月には韓国のボーイズグループATEEZのLA公演のオープニングアクトとして、初めて米国で楽曲を披露した。LAの舞台で感じたこととは?



SH:同じ楽曲の中でも日本と向こうで歓声の上がる場所が違って、それがすごく新鮮でした。

SO:確かに。アメリカの文化に対する知識もしっかり使って振りつけを作ったんですけど、その僕たちのリスペクトを認めてくれたような歓声がわいた時は嬉しかったです。

向こうで前に流行ったジャークのステップとか、いまやったら熱いって基準で考えた箇所が上手く当たり、間違ってなかったと実感できたことが大きかったです。

R:ハンドマイクの生歌という僕らのスタンスは変えず、「これがBE:FIRST」と提示することは日本のフェスでも経験してきましたけど、海外で自分たちの世界観に引き込めるかという点で過去イチの環境でした。

ATEEZさんへのリスペクトと感謝をもったうえで、「BE:FIRSTやばいぞ」と証明できるのか。一瞬のMCでどういう英語で振り向かせるかなど、海外での感触を体験させてもらった貴重な機会でした。

東カレ:SNSでは英語で7人それぞれの名前を聞く投稿や、SHUNTOさんが海外ファンから“コアラ”と呼ばれていることが拡散されていました。

SH:はい、見ました(笑)。なぜコアラなのかなと。

東カレ:RYOKIさんを母コアラか止まり木として、SHUNTOさんがコアラのようにくっついている写真がいくつかあったからのようです。

R:俺に登ってるんじゃないよ(笑)。

SO:そういうあだ名いいなあ(SOTAさんには“OMG”といった感嘆の声多数)。

R:かわいいよ(SOTAさんに向かってささやく)

東カレ:LA後、海外のステージに挑戦したい気持ちは強まりましたか?

SH:強まりましたし、少し自信をもらえました。自分は言語の壁からくる不安もあったけれど、ATEEZさんのファンの方々が温かくて、BE:FIRSTの音楽を知らない人もすごくのってくれて声を上げてくれました。

本当にいけるかもしれないという気持ちを初めて実感する機会になって、海外への気持ちが高まったので、ありがたい限りです。

R:来年にでも、規模は問わず海外ツアーに挑戦したい気持ちが強まりました。小さめのツアーでも、そこから大きくしていきたいです。

僕たちは日本でも少しずつ大きくなっていったし、地道な積み重ねはBE:FIRSTの強み。実力で広がっていくことは自分たちにとっても一番の手応えになります。

SO:あの日からよりいっそう、外に向けていろんな方法でBE:FIRSTの良さを発信していきたいと思っています。

僕的にはダンスで自分から証明していきたいです。実はもういろんな国に行こうと動いていて、8月はダンサーとしてポーランドに行ってきます。もう死ぬほど売り込んでいく気で、「ダンスやばいね」と言われたら「BE:FIRSTだよ!」とひたすら言います。

通用しなくなったら何も言えないので、通用するうちに行きまくりたいです。



8月には2ndアルバム『2:BE』をリリース。「僕たちが好きなBE:FIRSTらしさをより濃くしたアルバム」と、等身大のさまざまな感情をさらけ出す。

例えば『Slogan』では、“背後に何万回のトライ”と歌い、それも職人集団の彼らだからたくましく響く。繰り返すことで表現を極める日本の職人魂を表すようでもあり鮮烈だ。

一方、『Blissful』は多幸感あふれるパーティーチューン。3年前、できたばかりの当時小さな事務所・BMSGの第1弾グループとして誕生し、成長し続けるBE:FIRST。多方面から世界進出を期待され、重圧も大きいはず。

それでも『Blissful』のように偽りなく幸せそうなのはなぜか聞くと、SHUNTOさんが即答した。



SH:仲がいいから。一緒にいることが楽しいからだと思います。

SO:『Blissful』は楽しんでいる時に聴くパーティーチューンなので、仲がいいグループでないと表現しきれない楽曲です。

日常で遊んだりバカして笑っていたりする時に、その派生で音楽の話になって、このテンションでパーティーチューンをやったら俺ら絶対合うよなって、私生活と音楽がつながる瞬間があります。だから必然的にわいたアイデアかなと思います。

SH:ポップに聞こえる楽曲を、少しニッチに、奥深さもある曲にしているのも特徴だと思います。

東カレ:日常から生まれたものと聞くと、BE:FIRSTは、“ライフスタイルグループ”と呼びたくもなりますね。

R:僕たち自身が、幸せがほしいんですよね。

音楽もその延長線上にあって、みんな仕事じゃなくても音楽が大好きで、好きを仕事にできている一番ありがたい状況にいるからこそ、プロフェッショナルなものを届けたい。僕たちのライフスタイルというのは本当そのとおりで、7人が一人ひとりの人生で好きなものがあって、その中で突出したものが音楽です。

だから7人で音楽をしながらずっと幸せでいられたらいいという話はしているし、みんなに喜んでもらえる曲を僕たちは考え続けていきます。



「BE:FIRSTって、飲むとみんなデレデレし始めるんですよ」



“らしさ”に妥協せず、世界を目指す7人。共通する覚悟でつながり、仲の良さが彩りとなって自分たちもファンも楽しませる。ふと、本音が漏れる夜も。



SO:BE:FIRSTって、飲むとみんなデレデレし始めるんですよ。「お前がいて良かったよ」とか、「俺、お前ら好きだわ!」「俺、BE:FIRST好きっ!」っていう発言があったりします。

SH:それ暴露されるの恥ずい(笑)。

R:MANATOも「俺はお前の幸せを願っているよ〜!」って言いながらつぶれていきました。

SO:デレデレし合って褒め合って。

R:普段からお互いをリスペクトしているけど、「ここがいいよ」とわざわざ言わなかったり、もっと真の良さを知っているから言わなかったり。でも、酔うと頭の中にあることが出ちゃう。

SO:「お前格好いいな!」とかね。

愉快な日常会話にも絆の深さが垣間見える。『Blissful』の“俺らなら大丈夫”という歌詞が、説得力をもって軽やかに響くわけだ。

“七者七様”の個性を研ぎ澄ませる7人が、最強の旅人となって各国にメイド・イン・ジャパンの音楽を届ける日はそう遠くないだろう。



― Information ―

待望の2ndアルバム『2:BE』が好評発売中!

8月28日(水)に2年ぶりのアルバム『2:BE』をリリース。

メンバーも楽曲制作に携わり、ユニット曲も含む全16曲を収録。¥3,630(B-ME)

<BE:FIRST「2:BE」Streaming & Download>

https://befirst.lnk.to/2_BE



■プロフィール

SOTA 2001年生まれ、神奈川県出身。

RYOKI 1999年生まれ、愛知県出身。

SHUNTO 2003年生まれ、愛知県出身。

■衣装

[SOTAさん]

<集合カット>ジャケット¥101,200、シャツ¥35,200、パンツ¥46,200〈すべてランバン コレクション/ランバン コレクション 表参道店 TEL:03-3486-5858〉

<ソロカット>シャツ¥141,900、Tシャツ¥78,650、パンツ¥148,500〈すべてベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスク TEL:0120-961-859〉

[RYOKIさん]

<集合カット>ジャケット¥63,800、パンツ¥31,900〈ともにセモー TEL:03-6451-0705〉、その他スタイリスト私物

<ソロカット>ジャケット¥511,500、タートルネック¥238,700〈ともにゼニア/ゼニア カスタマーサービス TEL:03-5114-5300〉

[SHUNTOさん]

ジャケット¥104,500、シャツ¥27,500、パンツ¥49,500、ネクタイ¥17,600、シューズ¥99,000〈すべてランバン コレクション/ランバン コレクション 表参道店 TEL:03-3486-5858〉



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