ペアローンのデメリット
2つの住宅ローンを組むペアローンでは、借入金額を増やしたり夫婦それぞれでの団信加入が可能です。しかし、2つの住宅ローンを組むからこそ生じるデメリットもあります。
ペアローンのデメリットを解説します。
手続きや手数料が2倍
ペアローンでは2つのローンを組むため、印紙代や手数料が2倍必要になります。さらに審査や手続きもそれぞれのローンで行わなければならないため、どうしても手間や時間がかかってしまいます。
デジタル化によって印紙代は電子であればかからないというケースも増えていますが、やはり手間や時間は通常の住宅ローンよりもかかってしまうでしょう。
退職してもローンの支払いは継続
仮に妻が出産などで退職したとしても、妻の分の住宅ローンの支払いは継続されます。返済猶予の手続きは可能ですが、返済期間も延長されてしまいます。
ペアローンを利用する際はライフプランもしっかり計画しておくとよいでしょう。
収入が大きく減ると住宅ローン控除が適用されなくなる
住宅ローン控除について、所得税から控除しきれなかった分は課税所得金額等の5%(最大9.75万円)が住民税から控除される制度もあります。しかし、退職などにより収入が大幅に減少すると所得税や住民税の支払い自体がなくなるため、住宅ローン控除の適用外になってしまいます。
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連帯債務型のメリット
次に、連帯債務型で住宅ローンを組むメリットをご紹介します。
借入額を増やせる
連帯債務型のローンは1本ですが、夫婦2人分の収入が基準となるため、借入額を増やせます。1人の収入ではなかなか通らない希望物件でも、2人の収入を合算することで借入額を増やし、希望の物件に近づけることができます。
夫婦それぞれの収入に住宅ローン控除が適用される
連帯債務型は返済の義務を夫婦で負うため、住宅ローン控除額を最大70万円まで増やせます。夫婦それぞれが住宅ローン控除を利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。
手続きや手数料の負担を抑えられる
夫婦の収入を合算して1つの住宅ローンを組むため、手続きや手数料の負担を抑えられる点もメリットです。