1998年、横浜駅西口にオープンした「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」。
ホテル開業26周年を迎える記念すべき9月24日(火)午前10時に、開業以来愛され続けてきたペストリーショップ「ドーレ」がリニューアルオープンしました。
横浜駅から地下直結のアクセスの良さは買い物帰りや近隣で働く方達も立ち寄りやすく、ホテルのショップなのに入りやすい場所にあります。
26年変わらぬ味を求めて通ってくださるお客様、毎週決まった曜日に決まったパンを買い求めに来てくださるお客様もいらっしゃり、スタッフの方々とも懇意になさるなど温かい交流も。
そのような絆を大切にしながら、より長く愛されるお店になるよう今回のリニューアルとなりました。
内覧会にお招きいただいたのですが、豪華な顔ぶれのシェフ達と、目にも舌にも美味しいパンやスイーツに心躍りっぱなしでした。
リニューアルでの注目ポイントをお伝えしますね。
店内は明るく開放的な雰囲気に
「白」を基調とし、ホテルの上質さを象徴する「ゴールド」をアクセントに取り入れた『フレンチモダン』スタイルに。
回遊性を重視したレイアウト、さらに最新のセルフレジ(ブレッドスキャナーというパンを自動で読み取る機械)を導入しスムーズにお買い物をしていただけるように変更。
創業時から変わらないのはキツネのロゴマーク。
キツネの黄金色(ゴールド)はこんがり焼きあげたパンの色と同じ。
「しっかり焼き込むことで小麦の美味しさを感じてほしい」とパンの焼き色を大事にする開業以来のベーカーシェフ森広 竜司氏の想いを表すためロゴマークは活かし、店頭のファサードの色をダークブラウンに変更。
スタッフさんの制服も一新。
黄金色のエプロンスタイルにブラウンのパンツ、ヘッドスカーフ。足元はスニーカーで働きやすさを重視。
店舗責任者の制服は横浜の海をイメージさせるブルーを採用。
床も滑りにくい素材に変更し、お客様も働く人も安心できるものに。
何よりもこの親しみ溢れる笑顔が私にはまた訪れたいと思える要素の一つなのです。
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ベーカリー新商品ラインナップ
新商品は、クロワッサン生地を使った進化系クロワッサンの「パンスイス」、ルヴァン(発酵種)を使用した高加水の食事パン「パン ド ロデヴ」、「和栗のデニッシュ」、12月販売予定の「クグロフ サレ プロヴァンサル」。
試食させていただいたのは「ピスタチオクリームとチェリーのパンスイス」。
芳醇なバターの香り漂う生地はバリバリの食感にこだわっていて、繊細な層の見た目も美しい。
ピスタチオクリームはカスタードと合わせているのでしょうか、濃厚な味わい。
グリオットチェリーの甘酸っぱさがアクセントになり、非常にリッチでホテルのベーカリーの品格を表すのに最適な一品です。
鮮やかな緑色の刻んだピスタチオが視覚と食感に効果的にあしらわれています。
もう1種類は「チュアオチョコレートとカスタードのパンスイス」。
2023年にベネズエラ産の希少なカカオ「チュアオ」を使用したチョココロネが発売されましたが、そのチュアオを使用した贅沢なチョコレートと濃厚なカスタードクリームが絶妙に融合した一品に仕上がっているそう。
パンスイスはシリーズ化していくそうで、秋には新しい味の発売も予定されています。
進化系クロワッサンは去年あたりから流行していますが、リニューアルを記念して作った商品がなぜパンスイスだったのでしょう。
開業以来四半世紀、ベーカーシェフ森広 竜司氏が変わらないレシピで作るクロワッサンはホテルの看板商品。
その美味しさをさらにアップさせ、高い技術がなければ作れないものをお客様に楽しんでもらうにはパンスイスがぴったりなのだと感じました。
「和栗のデニッシュ」はコクのある生クリームと香り豊かな利平栗のマロンペーストをたっぷりと詰め込み、熊本県産の大粒の和栗(渋皮栗の甘露煮)をトッピングした、採算度外視、美味しいものを作ることに全振りした商品になっているそう!
和栗の上品な風味が好きなのでこれは近々に買いに行かねば!
「パン ド ロデヴ」も試食させていただきましたが、外側はカリッと香ばしさを出すようにしっかり焼いてあり、内側は水分が閉じ込められてもっちりとした高加水なパン。
お土産にいただいた分を翌朝、フライパンに少し水分を入れて蒸し焼きにして食べたのですが、クラストの香ばしい香りがさらに際立ち、クラムはふしゅ~むちむちと焼きたてのロデヴの食感が楽しめます。
塩味がしっかりあるので小麦の甘さが引き立ち、何もつけなくても美味しい。
購入した当日はそのままで、シチューなどと一緒に召し上がるとお皿に残ったソースをしっかり吸ってくれて美味しいですし、翌日は少し厚めにスライスしてサンドイッチにするのもお勧めです。
リニューアルの新商品にパンスイスと共にロデヴを選ばれたのが個人的にはとても嬉しくて。
バゲット同様フランスでは食事パンとして日常の食卓に並ぶパンですが日本ではこの数年作るお店が増えてきているように感じていますがまだ少ないなあと思っていました。
粉と同量程度の水分を含ませて成形するのでパンスイス同様高い技術が必要になります。
ここに森広シェフのホテルベーカリーとしての存在を感じてもらいたいというリニューアルへの想いが伝わってきました。
「パンは生鮮食品。ライ麦パンなどを除けば6時間までが食べ頃なのでその日に召し上がっていただくのがベストと思っています。足しげくドーレに通っていただけたら嬉しいです」と森広シェフ。
ロデヴはイラン産の白いちじくとアーモンドを贅沢に練り込んだ「パン ド ロデヴ フィグ」もあります。こちらはワインやシャンパン、チーズにも合うそう。森広氏は芋焼酎で召し上がるそうです(笑)
また、12月に向けた新商品も今回発表がありました。
「クグロフ サレ プロヴァンサル」
隠し味にトリュフペーストを練り込み、中には黒と緑のオリーブ、ベーコンの角切り、セミドライトマトがたっぷり詰まっていて絶妙な塩加減に仕上げているのだそう。
想像するだけでワインに合う商品ですよね。イベントの多い12月、ホームパーティーの手土産にしたら必ず喜ばれると思います。