女性32歳、母親失格でも“お隣さんとの密会”を止められない。ウンザリする超亭主関白な夫の留守中に…――仰天ニュース傑作選

過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2023年7月2日 記事は取材時の状況) *  *  *

 もし、「こんなはずじゃなかった!」と思うような出来事に遭遇し、すぐに対処が難しいとき、あなたならどう行動するだろう。今回は現実逃避して禁断の関係にのめり込んでしまった結果、愛する子供の成長すら疎ましくなってしまった磯村志保さん(仮名・32歳)に話を聞いた。

◆結婚したとたんに亭主関白ぶりを発揮

 志保さんと夫のFさんは大学時代に付き合いはじめ、7年間という長い交際期間を経て結婚。幸せな家庭を築くはずだった。付き合っているときは、すごくやさしくて大事にしてくれたF。けれど結婚した途端、「家事は女の仕事」などと亭主関白ぶりを発揮しはじめた。

「そんな状態だったので妊娠するのが怖く、こっそりとピルを服用。離婚も考えていたので、妊娠だけはしないように気をつけていました。でも、しばらく体調が悪い日が続き、そのときに夫がやさしくしてくれたことで血迷ってしまったのです」

◆子供が生まれると「眠れない」と勝手に帰省

 ピルを飲むのをやめると、すぐに妊娠。するとFさんは、志保さんを女扱いすらしてくれなくなったとか。さらには妊娠初期の頃から、子どもが小学校に入る前には実家に戻り、高校を卒業したら実家の家業を継がせたいなどと言っていました。

「しかも自分は、勤めている大手企業の仕事を辞めたくないとも言います。そして、飲み会三昧。ほとんど家におらず、女性の影もチラホラありました。そんな夫は出産のときも立ち合わず、飲み会。私は1人で出産し、夫は産後の見舞いも一瞬しか顔を出しませんでした」

 退院して家に帰ってからは「子どもの泣き声がうるさくて眠れないから」と、1人実家に帰省。けれど、志保さんが実家へ戻ることは許さず、「俺がいつ戻ってきても温かいご飯が出せるように」と言うのだ。

◆隣に引っ越してきた夫婦の夫と親しく

「離婚も頭を過りましたが、子どもが産まれたばかりだということもあり踏みとどまるという繰り返し。口うるさい夫がいないだけでもありがたいと思って毎日を過ごしていたとき、T(男性・38歳)と、その妻が隣に引っ越してきました」

 Tの妻は妊娠中で、もうすぐ出産だと言う。通路やエレベーターで会ったとき、ベランダからふと下を見下ろしたとき、Tはいつでも妻をいたわっている様子でした。また、たまたま外で会ったときには挨拶だけでなく、「今日は暑いですね」など一言かけてくれる。

「すぐに親しくなりました。2か月後、Tの奥さんが出産。そのあとすぐ、Tが育休を取って赤ちゃんの面倒をみることになったと、T本人から聞きました。正直、嬉しかったです。その頃には、Tとバッタリ会ったときには長話をしないと物足りなくなっていましたから」

◆偶然を装って待ち伏せすることも


 Tが育休を取って赤ちゃんの世話をはじめると、ベランダ越しに赤ちゃんの子育てや節約に関する情報交換なども頻繁におこなうようになる。Tの赤ちゃんが1か月検診を終えて外出できるようになると、バッタリ会うだけでは気が済まなくなっていた。

「偶然を装って、Tを待ち伏せたりしたこともあります。やさしい話し方、奥さんを思いやる言葉の数々。これが、私に向けられたものだったらどんなに嬉しいだろうと、出産後まったく家に戻ってこない夫と比べては悲しくなりました」

 そのうち志保さんは、決まって夕方に近所の公演へ行くTと時間を合わせて出かけるようになる。そして、ベビーカーを並べてお互い子育てのことについて話しているうちに、だんだんと妙な感覚に陥っていったとか。

◆お互いの家に誘って“カラダの関係”に

「まるで、Tが自分の夫であるような、そんな妄想のような感覚です。頭では違うとわかっているのに、Tと過ごす時間が楽しすぎて、2人の仲が縮まっていくのが嬉しくてたまりません。Tに嫌がっている様子もなかったので、自分でも驚くほど積極的になっていました。

 そして、何がキッカケだったかも思い出せないほど自然に、お互いの家にも誘い合うようになる。そして、ベビーサークルのなかに赤ちゃん2人を並べて親密な時間を過ごすようになっていったと話す。

「カラダの関係を持ってから1年。私の子供は発語が遅れていますが、Tの子供が1歳を過ぎ、だいぶ言葉を話すようになってきたのです。Tの育休は最長3年ですが、お互いに危機感を募らせています。最近では、子どもの成長が疎ましいとさえ思うようになりました」

◆一線を引こうとしている相手


 母親失格とは自覚しつつも、どうにかTとの関係を続ける方法はないか模索している自分が恐ろしいという志保さん。いつ家に戻ってくるかもわからない夫に怯えながらも、Tとの不謹慎で淫らな関係を絶ち切れずにいる。

「夫と離婚しても、Tが私と結婚してくれる保証はどこにもありません。それにTは最近、常に『子供がかわいい』『妻がいちばん』などと言っていて、一線を引こうとしていることもわかっています。それでも、どうにかしてこの関係を続けたいのです」

 引き返すチャンスは何度もあったと後悔する志保さん。「もういまさら引き返せない」と言うが、現実逃避して心身を満たしていれば高確率でリスクがつきまとう。まずは、自分の置かれている状況と自分に与えられた選択肢を整理してみてはいかがだろう。

<TEXT/夏川夏実>

【夏川夏実】

ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5