私は、結婚してから5年以上たっても自然妊娠に恵まれませんでした。そのため、30代になったことをきっかけに不妊治療をスタート。36歳のとき、体外受精でめでたく第1子を授かったのです。もともと2人以上子どもが欲しいと思っていたので、第2子も検討したいところでしたが産後の夫婦生活は皆無。仕事と育児の両立の中、夜の生活まで考えられない私はある決断をしました。
子育ても夫婦仲も順調だけど…
私はなかなか自然妊娠に恵まれることがありませんでした。気付けば結婚から早くも5年の月日が……。
30代にも差し掛かりそろそろ焦りも出てきたころ、思い切って体外授精に挑むことにしました。かなりの覚悟を決めて挑んだ体外受精でしたが、結果、見事の第1子を妊娠。その後も妊娠生活は順調に進み、無事出産を迎えることができました。
しかし、初めての育児は思っていた以上に慣れないことが多く、赤ちゃんのお世話だけで疲れ果てる日々。夫は子どもと遊ぶことだけは率先してやってくれたので、少し偏りはありましたが、育児の分担はスムーズにできていました。
「出産後は意見の食い違いで夫婦仲が悪くなる」 という話を聞いていましたが、うちには当てはまらなかったようでした。そんな夫と私の関係ですが、1つだけ変化がありました。それは産後にレスになったことです。
私は慣れない育児に加え、寝不足の毎日。心身ともに疲労困憊(ひろうこんぱい)状態で、とても夫婦生活をする気分にはなれませんでした。そんな私の姿を見てなのか、夫から誘われることもなく……。
その後もお互いにそんな雰囲気になることはなく、育児に励む日々が続きました。
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第2子は欲しいけど夫婦生活はない
第1子の出産から1年弱。子どもが成長し子育てにも少し慣れてきたことで、私も心身ともに少しずつ余裕が出てきました。そこで考え始めたのが、第2子のことでした。
このときすでに37歳だった私は「第2子を望むなら早めに動きださなきゃ!」と思いました。しかし、夫婦生活に変化はなくレスの状態も続いたまま。
レスの状態が長かったこともあり「できればこのまましなくてもいいかな……」と思うほどでした。また、夫からのアクションも特になかったので「もしかしたら夫も同じ気持ちなのかも?」とも考えていました。
ただ、妊娠自体は望んでいたので、そのジレンマに悩まされるようになりました。夫にも相談しようと思ったのですが、改めて夫婦生活について話すのもどこか照れくさくてできず……。
また、夫にすぐ相談しなかったのにはもう1つ理由がありました。それは、1人目の不妊治療の際に採取した受精卵が残っていたこと。第2子も体外受精で授かるという選択肢があったのです。もちろん、絶対に妊娠できるという確証がないことは理解しています。
ですが、1人目を体外受精で妊娠したので、正直安心感や期待値が高くなっていたのも事実です。そして何よりも「子どもは欲しいけど、無理に夫婦生活はしなくない」という私たち夫婦の気持ちに適した方法だと思ったのです。