「蔵のある家」ってどう?特徴を徹底解説

人気の蔵タイプ5つのポイントは?

蔵は、元祖「蔵のある家」のミサワホームをはじめ、さまざまなハウスメーカーから提供されており、目的や用途に合わせていろいろなタイプがあります。数ある実例の中から、評判の高い5つのタイプを解説します。

 

土間タイプ

コンクリートでできた土間タイプは、1階の玄関やリビングから屋外につながる位置に設置し、土足で出入りが可能です。そのためアウトドアグッズやガーデニングの道具など、野外で使用するものやペット用品の収納に便利です。家の内外からものを出し入れできるよう、蔵に出入口を設置すると便利でしょう。

ただし、規定で外側に開口部をつけられない自治体もあるため、設置が可能かどうかを事前に確認しておきましょう。

 

パブリックスペース隣接タイプ

1階または2階のリビングやキッチンなど、共有スペースの横に蔵を設置するタイプです。家族みんなで使用するものや来客用の椅子、使用頻度の少ない家具、日用品のストックや防災用の備蓄などを保管するのに最適です。

蔵の高さを抑えて上部をスキップフロアにするなど、大容量収納を確保しつつ、おしゃれで実用性の高い間取りにできます。

 

中2階タイプ

1階と2階の居室の間に収納空間を設け、踊り場などからものを出し入れできるようにした蔵です。空間を有効活用できるとともに、蔵が緩衝地帯となって2階の騒音を1階に伝わりにくくする効果もあります。

子どもが2階で走り回っても階下まで音が響かないため、二世帯同居の家庭にも人気の蔵タイプです。

 

小屋裏タイプ

屋根と天井の間は小屋裏と呼ばれる空間で、デッドスペースになりがち。小屋裏を階段つきの蔵にすることで、ハシゴで上り下りするロフト収納よりも安全に大きなものを出し入れできます。

居室スペースを削らずにデッドスペースを活用できるので、平屋でも人気の蔵タイプです。

 

ガレージ上タイプ

ビルトインガレージを設置する場合、デッドスペースになりがちな上部空間を活用して蔵を設けるのもおすすめです。2階の居室スペースにも出入口を作れば使い勝手もよく、防災用の備蓄や家具など、さまざまなものを収納できます。

 

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蔵のある家のデメリットは?注意点もご紹介

蔵の活用目的が不明確だと使用しなくなる

蔵は活用目的がはっきりしている人にとっては、とても便利で使い勝手のよい収納です。しかし、蔵をどのように活用したいか、何を収納したいかなど具体的なイメージを持たずに設置すると、結局使いこなせないこともあります。

蔵の特徴やほかの収納との違いを押さえながら、家族にとって本当に必要かどうかを見極めることが大切です。

 

低めの天井高が体の負担になることもある

蔵は収納するものの種類に応じて高さを低く抑え、空間を有効に活用できます。しかし、腰をかがめてものを出し入れするためどうしても体に負担がかかることも。特に高齢になった際、使いづらくなることを考慮しておきましょう。

設置場所によっては階段数が増える

中2階の蔵タイプの場合は階段の数が増えるため、年齢を重ねると昇り降りが辛くなることも考えておきましょう。また、1階で洗濯したものを2階で干す場合などは、家事動線が長く複雑になることも。動線も考慮しながら間取りを決めましょう。

 

夏場は高温多湿に注意

蔵は夏場に暑さや湿気がこもりやすく、特に小屋裏タイプは高温多湿になりがちです。設置の際はハウスメーカーとよく相談し、風の通り道ができるよう出入口の位置を工夫したり、小窓や換気扇をつけたりするなどの対策をしましょう。

 

まとめ:蔵のある家ですっきり快適な暮らしを実現しよう

今回は、伝統的な収納の知恵を現代のライフスタイルに合う形で復活させた「蔵のある家」をご紹介しました。蔵は居室スペースも収納力も確保したい人にとって、大変使い勝手のよい収納スペースです。

メリットだけでなくデメリットや解決方法もふまえて計画すれば、すっきり快適な暮らしを実現する助けになるでしょう。蔵のある家を検討する際の参考になれば幸いです。