映画

音楽と映像との掛け合わせで、総合芸術ともいわれる映画。
胸に深く刺さる名言をどうぞ。

紹介してくれたのは・・・
ライター
中山恵子さん
映画記事やインタビューを執筆。「大人のおしゃれ手帖web」にて映画コラムを担当。

『アメリ』

©VICTOIRES PRODUCTIONS – TAPIOCA FILMS – FRANCE 3 CINÉMA

パリの下町を舞台に、空想好きのアメリの日常と恋の行方を描いたロマンティック・コメディ。2001年の公開時、日本でも大ヒット!

人生はなんとシンプルで

優しいことだろう

主人公・アメリの“いたずら”で、見ず知らずの人が驚きと幸せを感じたであろうときに、ナレーションで語られる言葉です。

50代にもなると「自分の人生、これでよかったのか」などと少し後ろ向きに思うこともあります。

でもこの映画を観ると、何か大きなことを成し遂げるとかではなくても、日々にささやかな楽しみを自分で見つけていくことで、彩り豊かな人生になると思わせてくれます。

『ローズメイカー 奇跡のバラ』

THE ROSE MAKER ©2020 ESTRELLA PRODUCTIONS- FRANCE 3 CINÉMA – AUVERGNE – RHÔNE – ALPES CINÉMA

倒産寸前のバラ育種家の女性が、ワケありの3人を雇い、世界最高峰のバラ・コンクールに挑む。奇跡が花開く感動のサクセス・ストーリー。

美のない

人生は虚しい

前科者の青年に香りの才能を見出した、主人公であり育種家のエヴが、青年を香水業界へ送り出そうとするときに、戸惑う青年にかける言葉。

花も香水も美しい、それを作る人々も美しい、美のない人生は虚しい、という流れですが「ほんとにそうだな」と深く納得、感動させられました。

花だけに限らず、例えばそれがお菓子だったとしても、“美しい”と感じる心は日々を豊かにしてくれると信じています。