「ハイスペ男でも、この会話されたら幻滅!」笑顔で聞くふりをして、女は内心うんざりしている

今週のテーマは「デートを続けていた4歳年上の女が、急に冷たくなった理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:4回目のデートで家に誘ったらOKしてくれたのに…。1ヶ月後、急に年上彼女が冷たくなったワケ

木曜15時。オンラインミーティングの合間に、スマホが鳴る。

私は横目で表示された名前を見ながら、どうしようかなと考えていた。

相手は、最近デートをしている4歳年下の海斗。顔も良いし性格も別に悪くないし、ちゃんと稼いでいる。

ただ最初の時のように、彼から連絡が来て「嬉しい♡」と思えなくなっている自分がいる。

最初は、好きだった。結構本気で追いかけていた。でも2ヶ月くらい彼とデートを繰り返した結果、冷めてきている自分がいる。

とりあえずLINEのメッセージを確認し、適当に返信を打つ。

「なんでこう、ダサいことをするかな…」

もっと、好きでいさせて欲しかった。本当は、海斗とこの先も進めると思っていた。

でも海斗の度重なる言動に、私は何度も幻滅することになる。



A1:年下だけどしっかりしていて素敵だなと思った。



海斗との出会いは、マッチングアプリだ。今年で34歳になる私は若干結婚にも焦っており、素敵な出会いを求めて登録した。

すると登録してすぐに、海斗からいいねが来た。

プロフィールを見てみると、年下だけど有名大学卒、経営者でちゃんと稼ぐ力もありそうだ。

何度かやり取りをした感じも良く、私たちは会うことになった。しかも海斗が初デートで予約してくれていたのは、西麻布時代から話題を集め、東麻布へ移転してもなお「行きたいお店リスト」に挙がる『Crony』だった。

「初めまして…」

そろりと個室の扉を開けると、既に海斗は席に着いていた。しかし立ち上がって挨拶をしてくれ、私も思わず恐縮する。

「初めまして、海斗です」

「海斗さん、身長高いんですね」

そして、写真のイメージより意外に大きかった海斗。しかしその他は想像していた通り、素敵な人だった。

「え〜すごい!じゃあ海斗さんは、総合商社を辞めて、今の会社を作られたんですか?」

「そうなんですよ。彩花さんは代理店でしたっけ?」

「はい。広告代理店です」

しかも年下なのにしっかりしており、仕事も順調なことがうかがえる。仕事ができる人はそのまま尊敬に繋がるので、海斗の話を聞くのは楽しかった。

しかも海斗は、とてもストレートに物を言う人だった。

「ちなみに、彩花さんは何目的でアプリ使ってます?」

「え?もちろん交際からの結婚ですけど…。海斗さんは?」

「僕もです。自分で会社をやっていると孤独なことも多くて。誰かと一緒に過ごしたいなと思ってます」

私は会社員だから海斗の気持ちの全部はわからないかもしれないけれど、言わんとしていることはわかる。

特にこの年齢になると、誰かと一緒に未来を作っていきたいと願うもの。

「ご自身で経営されていると、色々とありますよね。すごいなぁ、その年齢で独立して、自分でされていて」

「いやいや、全然。でもこうやって尊敬し合える関係が理想です」

お互いのゴールの擦り合わせもでき、食事も終盤に差し掛かった頃。お手洗いへ行っている間に、海斗はスマートにお会計も済ませてくれていた。

「あれ?お会計は…」

「ここは大丈夫です。ところで、またお会いしたいのですがどうでしょうか?」

「はい、もちろんです」

しっかりしていて、頼れる海斗に、私は強く惹かれた。しかしその後。会うたびに、私は「やっぱり違うかも…」と思い始めることになる。



A2:想像以上に子どもだな…と思った



初デートが楽しくて盛り上がったこともあり、その後も連絡を取り続けていた私たち。二度目はサクッと急遽飲むことになり、三度目はまた素敵なお店を予約してくれていた海斗。

しかし、会う度に私の中での海斗の印象が変わっていく。最初は受け流していたが、四度目に食事をした際、私の中である懸念していたことが確信に変わった。

それは、2軒目へ移動した際の出来事だった。

「今日も疲れたな…。クライアントにすごいしごかれて」

「そうなんだ、お疲れさま。でも、しごいてくれるクライアントさんくらいのほうが、自分の成長に繋がるじゃん」

そう弱音を吐く海斗に、私は優しく悟す。

何度か会って気がついたこと。それは、海斗が想像以上に子どもなことだった。

「男性は永遠に子ども」とも言うけれど、海斗の場合、私の好意にあまりにも甘えすぎている。彼にとって、私は都合の良い相手でしかないのだろう。 優しくて褒めてくれて、うるさくも言わず、「好き」と言ってくれる女…。

ただ、私は向き合おうとせず、私の話もあまり聞かない男の母親やメンターになるつもりはない。そこまで自分を下げたくもない。

「彩花に会うと癒されるな〜」

「そう? よかった」

こちらは何も癒されていない。むしろ、もはや幼稚園の先生のような気分だ。

「今日も仕事が忙しくてさ。彩花は?」

「私も今月は結構忙しいかな」

「彩花って仕事頑張ってるから、こっちもモチベになる」

それはそうだろう。「頑張ったね、偉いね」と褒めてあげているので、海斗の自尊心は満たされる。でもその一方で、私はただ海斗の子守りをしているような気持ちになり、どんどん疲れていく。

― この関係、私にとって何のメリットがあるのだろう?

そう気づいた瞬間、私は急速に海斗への気持ちが冷めていった。「相手が年上だから」とか「自分に好意があるから」という理由で調子に乗る人は一定数いる。でも、そこで甘えてばかりであぐらをかいていると、いつか痛い目に遭うことを教えてあげたい…。



▶【Q】はこちら:4回目のデートで家に誘ったらOKしてくれたのに…。1ヶ月後、急に年上彼女が冷たくなったワケ

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

▶NEXT:10月12日 土曜更新予定

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